カメムシ大量発生・農家も対策に追われ…1等米は3割減で新米の価格上昇の一因に
カメムシの被害がコメの生産に影響を与え、価格高騰の一因となっている。
静岡市のコメ農家高津友彦さんは、カメムシによる被害が増加しており、コメの等級検査でも影響を受けている。
2024年の新米は3割減少し、価格が上昇している。高津さんは対策を講じながらコメの被害を最小限に抑えようと努力している。
カメムシの大量発生は農作物にも影響を及ぼしていて、出荷が進むコメの価格高騰の一因となっています。
コメ農家・高津友彦さん
(カメムシが)コメの汁を吸ってカサブタを残す被害。コメにカメムシが刺して傷をつけてカサブタになった状態が茶色になっているところ
静岡市駿河区で40年近くコメを作っている高津友彦さんは、10年ほど前からカメムシによる被害が出ているといいます。
コメの等級検査では1000粒のなかに1粒でもカメムシによる被害をうけたものがあれば最上級の1等米になりません。
ただ、2024年はとくにカメムシの被害がひどく、JA静岡経済連によりますと新米はこれまでのところ1等米が2023年に比べ3割ほど少なくなっていて、コメの価格が高くなる一因になっているということです。
高津さんは田んぼ周辺の草を刈るなど対策をしているほか色彩選別機という機械で収穫したコメからカメムシの被害にあったコメなどを事前に取り除くなどの努力を続けています。