国史跡斎宮跡周辺で観月会 ろうそく2000本に火、会場照らす 三重・明和

AI要約

三重県多気郡明和町の国史跡斎宮跡保存協会が35周年記念のいつきのみや観月会を開催。約8千人が平安朝の風情を楽しんだ。

宵待月の明るい中、2千本のろうそくが灯され、和楽器の演奏と共に月見を楽しんだ家族連れや訪問者。

竹細工のあんどんランプアート作品やキッチンカー、縁日などの催しが同時に行われ、多くの来場者が楽しんだ。

国史跡斎宮跡周辺で観月会 ろうそく2000本に火、会場照らす 三重・明和

 三重県多気郡明和町の国史跡斎宮跡保存協会(大和谷正理事長)は16日午前11時から、斎宮のいつきのみや歴史体験館周辺で、同協会設立35年記念の第21回いつきのみや観月会を開催。午後6時からは斎宮跡歴史ロマン広場で2千本のろうそくがともされ、和楽器が奏でられる中、訪れた家族連れなど約8千人が平安朝のみやびやかな月見を堪能した。

 この日の月は「中秋の名月」を17日に控えた「宵待月(よいまちづき)」で、満月にはまだ間があるものの明るく輝き、足元の2千本のろうそくとともに、神殿造りの同体験館を照らし出した。斎宮の西川燈葵君(1)は、家族がろうそくに火をともす様子を見詰め、月をながめながら笑顔を見せた。

 同体験館中庭では、竹細工のあんどん60個によるランプアート作品も展示。出展した竹輝銅庵の竹本博志代表(74)=松阪市駅部田町=は「斎宮の盛り立てに尽力される皆さんに少しでも協力できれば」と話した。 

 今年は開始時刻を早め、御館広場に多数のキッチンカーが並んだり、子供向けの縁日「十五夜お楽しみ広場」も催され、来場者たちは思い思いに楽しんでいた。