旧国鉄士幌線・士幌駅 展示備品の劣化防げ 駅名プレートや硬券切符など50点 保存方法見直し、HPで公開も

AI要約

北海道士幌町は、旧国鉄士幌線(帯広-上士幌・十勝三股)士幌駅の駅舎内に展示されている駅名プレートなどの備品の整理を始めることを決定。

駅舎や資料の保存の重要性が強調され、所蔵品の管理と展示方法の見直しを行う方針。

保存方法の見直しを求める声を受け、展示品の記録や公開、劣化対策などの様々な取り組みを進めている。

旧国鉄士幌線・士幌駅 展示備品の劣化防げ 駅名プレートや硬券切符など50点 保存方法見直し、HPで公開も

 北海道士幌町は本年度、旧国鉄士幌線(帯広-上士幌・十勝三股)士幌駅の駅舎内に展示している駅名プレートなどの備品の整理に乗り出す。所蔵品の管理を徹底し、展示方法も見直す方針。鉄道史に詳しい浦幌町立博物館の持田誠学芸員(51)によると、旧士幌線の中で駅舎が残るのは士幌駅のみで「鉄道に関する資料も少なくなる中、駅舎や資料の保存は重要」と話す。

 駅舎は木造で、一部線路やプラットホームも残されている。見学可能で、普通乗車券の硬券切符や、単線での衝突事故を防ぐためのタブレット閉塞(へいそく)機など、士幌線や士幌駅で当時使われていた備品を50点以上展示。2022年度には、老朽化に伴いプラットホームの修繕や、車いすでも通れるよう段差解消の改修を行っている。

 今回の整理は、保存方法を見直すよう要望する町民の声がきっかけ。町は10月以降、展示品を一つずつ文章や写真で記録し、将来的には一般向けにホームページなどで公開することも検討する。さらに書類などが日光で劣化しないよう、ケースに入れたり、実物を別の場所に保管したりするなどの対策を行う予定だ。