旧門司駅遺構問題 日本イコモスが都内で会見
北九州市門司区で発見された旧門司駅の関連遺構について、ユネスコの諮問機関・イコモスが保存を求める国際声明を発表しました。
イコモスは遺構の保存を強く訴え、建設計画の一時中断や専門家・市民との協議を要求しています。
一方、北九州市は施設建設を進める方針を示しており、発掘調査と同時に着工する予定です。しかし、イコモスは調査の第三者チェックも要求しています。
北九州市門司区の複合公共施設建設予定地で見つかった旧門司駅の関連遺構を巡り、ユネスコの諮問機関・イコモスが都内で、9日会見を開き、遺構の保存などを求める国際声明について説明をしました。
会見では、イコモス・国内委員会の副委員長を務める九州大学の溝口孝司教授が先日発出された「ヘリテージアラート」を「公共施設計画の一時中断、学術専門家・市民との協議の即時開始を強く求めています」と説明し、改めて遺構の保存などを訴えました。
一方、北九州市は、発掘調査を行った上で、複合施設の建設を今年度中に着工する方針です。
イコモスは、市が行う発掘調査について第三者がチェックできる仕組み作りも求めています。