米沢市長が白紙撤回表明の風力発電計画 事業会社が市長と面会「対応を検討する時間欲しい」・山形

AI要約

米沢市が事業の白紙撤回を求めた栗子山の風力発電計画について、事業会社のトップらが11日、近藤洋介市長と非公開で面会しました。

米沢市の栗子山では現在、東京都の「JR東日本エネルギー開発」が風力発電事業を計画しています。計画には地元住民らで作る市民団体の反対意見もあります。

11日、JR東日本エネルギー開発のトップらが米沢市役所を訪れ、近藤市長と面会しました。事業者側は対応を検討する時間を要求し、今後の対応を検討していく意向を示しました。

米沢市長が白紙撤回表明の風力発電計画 事業会社が市長と面会「対応を検討する時間欲しい」・山形

米沢市が事業の白紙撤回を求めた栗子山の風力発電計画について、事業会社のトップらが11日、近藤洋介市長と非公開で面会しました。面会で事業者側は「対応を検討する時間がほしい」と話したということです。

米沢市の栗子山では現在、東京都の「JR東日本エネルギー開発」が風力発電事業を計画しています。計画では最大で10基の風力発電機を設置し、2029年の稼働を目指しています。一方で、地元住民らで作る市民団体は、周辺に生息する国の天然記念物・イヌワシの風車への衝突や風車の低周波音による住民の健康被害への懸念などを理由に計画への反対を訴えています。また、近藤洋介米沢市長は「事業の進め方に地域に寄り添う姿勢が感じられない」として8月29日、事業者に対して計画の全面白紙撤回を申し出ています。

こうした中11日、JR東日本エネルギー開発のトップらが米沢市役所を訪れ、近藤市長と面会しました。面会は非公開でおよそ45分間行われ、事業者側は「白紙撤回の申し出への対応を検討する時間がほしい」と話したということです。その上で、事業者側は今後、環境への影響を調査した内容に対して国が出す「勧告」の中身を踏まえ、改めて対応を検討していくとしています。