五穀豊穣を願う伝統行事 龍郷町でショチョガマ・平瀬マンカイ 鹿児島県

AI要約

奄美大島の龍郷町で行われた伝統行事「ショチョガマ」は、豊作を祈る重要な行事であり、豊かな稲穂を象徴する山の中腹で行われました。

地元住民や観光客が参加し、来年の豊作を占うために屋根が倒れる方向を見て祈祷しました。

夜には海岸で行われた平瀬マンカイでは、神々に祈りを捧げ、八月踊りで幕を閉じる様子が優雅に行われました。

五穀豊穣を願う伝統行事 龍郷町でショチョガマ・平瀬マンカイ 鹿児島県

 奄美大島の龍郷町できのう、五穀豊穣を祈る伝統行事の「ショチョガマ」がありました。

 ショチョガマは龍郷町秋名に400年以上前から伝わる伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。時おり激しい雨が降るなか、行事の始まりを告げる太鼓の音が集落に響くと多くの観光客が集まりました。

 日の出の時間が近づくと、山の中腹に築かれたわらぶきの屋根に地元住民や観光客が乗り、かけ声とともに足を左右に踏み出します。

 屋根が大きく揺れるさまは豊かに実った稲穂を表すと言われています。倒れた方角で来年が豊作かを占うともされていて今年は豊作を表す南側に倒れました。

 【参加者】

「いやなんか、気が付いたら地面にいたみたいな感じですね」

【秋名アラセツ行事保存会 窪田圭喜 会長】

「今年も豊作でしたけど、来年は、もっともっと豊作になるんじゃないですかね。それを期待しております」

 また、夕方には同じ集落の海岸で平瀬マンカイがありました。

 降り続く雨の中、神平瀬と呼ばれる岩に5人の女性、女童平瀬の岩に男女あわせて7人が登り、唄を掛け合いながら海の彼方の神々に五穀豊穣を祈り、最後は八月踊りで華やかに幕を閉じました。

【観光客】

「神様と人と自然がつながるこの時間が本当に愛おしい」

「前より若い方も参加されるようになっているので、皆で守っていこうという気持ちが伝わってくるので、私たちも応援したいと思っています」