大規模災害時の交通渋滞緩和へ 「県災害時交通マネジメント検討会」設立 秋田

AI要約

大規模な災害が発生した時に、交通渋滞の緩和を図る検討会が立ち上げられ、国や秋田県の担当者が意見交換を行った。

秋田市で開かれた会で、災害時の交通マネジメントについて議論が行われ、柔軟な対応策が求められた。

検討会は速やかな情報共有や対応体制の整備を重視し、災害時の救助や復旧作業に備えることを決定した。

大規模な災害が発生した時に、人命救助や復旧作業を妨げる交通渋滞の緩和を図る検討会が立ち上げられ、国や秋田県の担当者などが意見を交わした。

10日に秋田市で開かれた「県災害時交通マネジメント検討会」の初会合には、国や県などの道路管理者や警察や交通事業者など約20人が出席した。

会では、秋田河川国道事務所の松本章所長が「秋田では3年連続で大規模な水害が発生し、住民生活に大きな影響を及ぼした。検討会を設置し、万一の際、柔軟な交通マネジメントを検討していきたい」と設立の趣旨を話した。

2023年7月の記録的な大雨では、秋田市の明田地下道が冠水し、2日以上通行止めとなったほか、秋田市寺内の国道7号線では土砂崩れが発生し、周辺の道路で大規模な渋滞が発生した。

会では、出席者から「バスなどの代替輸送のこともしっかり検討し、体制を構築してほしい」という要望や、「大雪の際の立ち往生など、様々な災害を想定した訓練をすべきではないか」などの意見が出された。

 秋田河川国道事務所・ 松本章所長:

「いち早く復旧するため、緊急物資を運ぶため、救急搬送路を確保するために、関係者一堂が集まってしっかりと取れる対策を取っていきたい」

検討会は、速やかに情報連絡網を構築し、災害が発生した際に対応できる体制を整えていくことにしている。