若槻千夏の“叱責報道”も飛び出した、業界“弱者”であるマネージャーたちの「残酷物語」

AI要約

若槻千夏が所属事務所を退所し、円満退社か否かが報道されている。

マネージャーとの関係性や芸能界の事情についても言及されている。

未来に向けて独立し個人で活動するタレントが増える可能性も示唆されている。

芸能事務所のマネージャーとタレントとの関係が重要であり、信頼関係を築くことが成功への鍵であることが強調されている。

マネージャーとタレントの間で問題が生じることもあり、事務所の指導体制やマネージャーの経験が重要であることが示されている。

芸能界では、タレントやマネージャーの間でさまざまなエピソードが起こることがあり、その対応が成功への道標となることが指摘されている。

円滑な人間関係を築くことが、どの分野でも重要であることが強調されている。

若槻千夏の“叱責報道”も飛び出した、業界“弱者”であるマネージャーたちの「残酷物語」

若槻千夏が所属事務所を退所したことが話題になっている。

若槻は8月31日に自身のインスタグラムを更新し、所属事務所・プラチナムプロダクションを退所したことを発表した。

若槻はファンや関係者に向けて感謝の気持ちを伝えるとともに、事務所による若槻退所を伝える文書を公開している。それによれば、若槻は同事務所に所属したのが2001年。退所まで23年間ともに歩んできたという。

ファンからは

《独立おめでとうございます!これからも応援してます》

《何から何までかっこよくて大尊敬しています これからも応援し続けます!》

などと、応援の声が多数寄せられていたが……。

タレントが事務所を退所すると発表すると、それに対し必ずと言っていいほど“円満退社だったか否か”という報道が出てくる。

若槻の場合も“ご多分に漏れず”で、9月1日配信の『WEB女性自身』が報じたところによれば、若槻は事務所のマネージャーに

《バカだなお前、本当に使えない》

《辞めたほうがいい》

など、“パワハラ” まがいの言動を取っていたといい事務所内からは

《辞めてくれてよかった》

という声もあがっていたというのだ。

広い意味でこれを円満退社と見ない人もいるが、報道が事実なら“辞めたいタレント”と“辞めてもらいたい事務所”の双方の思惑が一致しているし、辞めるにあたって何かもめたわけではないようなので、これは取りあえず“円満”退社と見ていいだろう。

マネージャーとの関係を構築することができず、マネージャーが何度も変わるタレントの話は芸能界ではよく聞かれる話だ。

芸能事務所のマネージャーの仕事は、

「基本はスケジュールの管理。新人ならテレビ局などへの売り込み、営業。仕事場への送り迎えや身の回りの世話もあります」(大手芸能事務所マネージャー)

新人タレントが未成年や社会人経験がなかったりする場合、芸能界の“常識”だけでなく一般常識に疎いことがある。そんな時は親や学校の先生に代わってマネージャーが“教育係”になることもあるというのだが……。

「それにはマネージャーがタレントよりいろいろな経験値が高くなければいけません。年齢に関係なくマネージャーが未熟だと、未熟なタレントは勘違いしてしまいマネージャーを“付き人”扱いする傾向があります。売れてくると往々にして、自分が事務所を支えているんだと思いがちなタレントもでてきます。マネージャーより自分のほうが上だと、自分が食わせてあげてるんだと勘違いするタレントもいます。そうならないようにするにはタレントとマネージャーの位置関係をしっかり理解してもらうように、指導しなければなりません。どっちが上ではなく二人三脚ですから」(同・大手芸能事務所マネージャー)

大手や老舗の芸能事務所の場合、キャリアもあるベテランのマネージャーが、タレントを増長させることがないように“教育的指導”がなされるが、できたばかりで、しかも稼ぎ頭のタレントが1人というような小規模な事務所では、どうしてもタレントを甘やかしがちになる。

また、未成年の超売れっ子のアイドルを多数抱える事務所も指導が行き届かないことが多い。

「今はなくなった事務所に所属していた、男性アイドルの話ですが、当時15、6歳でした。マネージャーにジュースを買いに行かせて、自分の分も買って戻ってきたマネージャーがジュースを飲んだらそのアイドルは“俺より先に飲むのは許せない”と言ってジュースを投げつけたことがありました。また、若い女優が、“控室が暑い! エアコンの調節ができていない”とスリッパを投げつけたのを見たことがあります」(テレビ局ディレクター)

また、

「今は中堅となったある女優がデビューしたての頃、雑誌の撮影で用意した衣装のサイズが合わず、撮影が延期になったことがありました。その女優は、その場でマネージャーを“ちゃんとサイズを伝えてないでしょ”と叱責していましたが、打ち合わせをしたときから撮影までの間に食べ過ぎで太ってしまったのが原因なのですが……」(スタイリスト)

『マネージャー残酷物語』は数えきれないほどあるという。

今後、独立して個人で仕事するタレントはますます増えると思われ、芸能事務所存続の危機がささやかれている。前出の大手芸能事務所マネージャーは、

「この事務所で、この人と一緒に仕事したいと思ってもらえるように、タレントとマネージャーの信頼関係をしっかり築くしかないですね」

と、原点に立ち返ることが大事だと言う。そして、

「タレントを甘やかした事務所にも責任はありますが、マネージャーを奴隷のように扱うタレントは、先がないです。必ずどこかでしっぺ返しを食らいますから」

円滑な人間関係を築くことが成功への道標なのはどの世界でも同じだーー。

取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)