心込め200球無償修繕 ゆめボール工房ひみ、被災の鵬学園高(七尾)野球部へ届ける

AI要約

障害者の就労支援を行う一般社団法人ゆめボール工房ひみが、能登半島地震で被災した鵬学園高校野球部に無償で修繕したボール約200球を届けた。

法人は20~70代の利用者15人と野球ボールの修繕を担当し、過去に同校のボール400球以上を修繕。今回も前向きに練習に取り組む野球部員に支援を行った。

修繕したボールを手渡し、野球部員や支援者はそれぞれ感謝の気持ちを述べ、選手達に甲子園を目指してほしいとエールを送った。

心込め200球無償修繕 ゆめボール工房ひみ、被災の鵬学園高(七尾)野球部へ届ける

 障害者の就労支援に取り組む一般社団法人ゆめボール工房ひみ(富山県氷見市朝日丘)は6日、能登半島地震で被災した鵬学園高校(石川県七尾市)の野球部に無償で修繕したボール約200球を届けた。

 就労継続支援B型事業所の同法人は20~70代の利用者15人と野球ボールの修繕などを行っている。2021年から同校の依頼を受け、これまでに400球以上を修繕した。岩上君子代表理事は何度も試合に足を運び応援してきた。今回、震災に負けず、前向きに練習に励む野球部員の力になりたいと無償修繕を申し出た。7月下旬に約200球を受け取り、ほつれたり切れたりしたボールの糸を取って新しい糸で縫い直した。

 同校グラウンドで同法人の藤沢千春管理者と利用者代表の久保勝さん(79)が「これからも練習を頑張ってください」と手渡し、主将の地海颯真さん(2年)が「直してもらったボールを使って全員で日々の練習を一生懸命やっていきたい」と感謝した。

 久保さんは地震で氷見市比美町の自宅が半壊の認定を受け、現在は市内のアパートで暮らす。自身の境遇と重ね合わせ「選手のみんなには頑張ってほしい」と話した。岩上代表理事も「甲子園を目指してほしい」とエールを送った。