チャイルドシート JAFの調査で52.1%が誤って使用 正しい使い方は?
JAFがチャイルドシートの使用目安を身長140㎝未満から150㎝未満に引き上げたことで、子どもの安全性に再度注目が集まっています。
過去の事故例を挙げながら、チャイルドシートの重要性と正しい使い方について呼びかけが行われています。
150㎝未満の子どもがいる家庭では、チャイルドシートの使用を検討し、適切なポジションで装着することが強調されています。
チャイルドシートの使用目安についてJAFは9月、これまでの身長140㎝未満から150㎝未満に引き上げました。
重大な事故から子どもの命を守るため、改めて正しい使い方を知る必要があります。
先月、福岡市で起きた痛ましい事故。
路線バスと軽乗用車が衝突し、7歳と5歳の姉妹が死亡しました。
姉妹は後部座席でシートベルトを締めていましたが、腹部の出血が激しかったということです。
車内にチャイルドシートは載せていませんでした。
法律ではチャイルドシートやジュニアシートの使用は6歳未満となっています。
しかし、JAF=日本自動車連盟による6歳児を想定した人形を使った実験映像です。
ジュニアシートを使用した場合はベルトが衝撃を受け止めてる一方、シートベルトのみを使用すると首やお腹を強く圧迫しています。
JAF山梨支部広報担当 内田一輝さん:
「身長が150㎝を満たしていないとシートベルトが首にかかってしまったり、腰ベルトがお腹の柔らかい部分にあたっている場合、事故があった時に内臓破裂や首の損傷につながる。
年齢ではなく身長を基準にしてほしい」
JAFは重大事故から子どもの命を守るため今月、チャイルドシートなどの使用目安をこれまでの身長140㎝未満から150㎝未満に引き上げました。
山梨県内の平均身長でみると小学5年生以下は使用が望ましいことになりますが、子どもがいる親は…
チャイルドシートを使用する親:
「安全を考えると子どものことが一番大事なので150㎝でもいい」
「150㎝で無しとなっても不安だったらつけたいし、子どもと相談して危ない時や長距離運転する時は150㎝超えても使おうねと話して、家族で共有して、こういう時はつけようと決めたい」
150㎝は子どもの目安で、大人は対象ではありません。
しかしシートベルトの位置を調整して正しく使用する必要があります。
JAF山梨支部広報担当 内田一輝さん:
「腰を深くシートベルトに付ける。寝そべるとずれておなかや肩ベルトが首にかかりやすくなる」
「シートの位置を調整したり背筋を伸ばして座高を高くしたりして、腰骨・鎖骨・胸骨・肋骨の固い部分を通す形で調整してほしい」