ドイツ首相、地方選の極右躍進に懸念表明

AI要約

ドイツの地方選挙で極右政党AfDが躍進し、主流派政党に厳しい結果が出た。

AfDはテューリンゲン州で第1党の座を獲得し、ザクセン州でも第2党になる可能性がある。

ショルツ首相は極右の問題に懸念を表明し、今後の選挙が悪い結果につながる可能性も指摘されている。

ドイツ首相、地方選の極右躍進に懸念表明

Andreas Rinke Sarah Marsh

[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は、1日の地方選で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、国政与党3党の得票が低迷したことについて「厳しい」と表明、主流派政党に対し「極右」抜きの地方政権を樹立するよう促した。

AfDは旧東ドイツ地域テューリンゲン州の州議会選で極右として戦後初めて第1党の座を獲得。ザクセン州でも僅差で第2党となる見通しだ。ただ、両州では他の政党がAfDとの協力を拒んでいるため、連立で多数派を形成できる可能性は低い。

ショルツ氏は中道左派・社会民主党(SPD)所属議員としての見解だと断った上でロイターに「ザクセン州とテューリンゲン州のAfDの結果は憂慮すべきものだ」と表明。

「わが国はこうした状況に慣れることはできないし、慣れてはいけない。AfDはドイツに損害を与えている。経済を弱体化し、社会を分裂し、国の評判を落としている」と述べた。

今回の地方選は国政選挙を1年後に控える連立政権にとって厳しい結果となっており、連立政権内の対立が悪化する可能性もある。