台風10号の影響で弥生杉倒れる 余波はJRにも 鹿児島県

AI要約

屋久島町の観光地「白谷雲水峡」で、台風10号の暴風の影響で樹齢3000年とされる「弥生杉」が倒れた。

倒れた巨木は、観光スポットとして人気があり、地元のガイドが台風被害を調査中に発見した。

台風10号の被害が県内各地に残り、人的被害や交通影響が深刻化している。

台風10号の影響で弥生杉倒れる 余波はJRにも 鹿児島県

 台風10号の暴風の影響でしょうか。

屋久島町の観光地「白谷雲水峡」で、樹齢3000年とされる「弥生杉」が倒れていたことが分かりました。

 屋久島の森にたたずむ巨大な一本、「弥生杉」です。

屋久島町の観光地「白谷雲水峡」の中でも、徒歩20分ほどで行ける人気の観光スポットとして親しまれていました。

 樹齢は推定3000年、高さ26メートル、幹の周囲は、胸の高さで7.6メートルもあります。この巨木、最新の様子がこちら。太い幹が根本から折れ、倒れてしまっています。

 先月31日に、台風被害を調査していた地元のガイドが発見しました。

折れた原因は分かっていませんが、管理組織によりますと、台風10号の接近前までは変化はなかったということです。

【屋久島ガイドオフィス山岳太郎・渡邊太郎代表】

 「完全に幹が真っ二つに折れているような状況でした」

「近くにいた仲間が急にいなくなっちゃったみたいな、すごく寂しい気持ちになりましたね」「脚力の弱いご年配のお客様でもご案内しやすい場所だったので」

「そういうところがなくなってしまったっていうのが、すごく残念だなとは思っています」

 その台風10号、県内各地で現在も交通など影響が残っています。

県によりますと、台風10号の人的被害は死者1人、重軽傷29人です。

 一方、JR九州は、台風10号の倒木などにより、指宿枕崎線の山川~枕崎間で運転を見合わせていて、復旧作業に時間を要することから3日から平日に限り臨時のバス輸送が始まりました。

 このほかJR九州では、台風10号による落ち葉が原因とみられる、列車の車輪の空転が数日間相次いでいます。

 3日朝も、鹿児島線の隈之城から木場茶屋の間を走っていた、下りの貨物列車で空転が断続的に生じ、一部の列車に運休や遅れが出ています。