近づく重陽、色づく菊花 寒河江で「紅もって」収穫始まる

AI要約

寒河江市内で秋の食卓を彩る食用菊のわせ種「紅もって」の収穫が始まった。

生産者は涼しい早朝から赤紫の花を丁寧に摘み取っている。

紅もっての収穫は今月中旬に最盛期を迎え、県内や首都圏に出荷される。

近づく重陽、色づく菊花 寒河江で「紅もって」収穫始まる

 菊を飾るなどして無病息災や健康長寿を願う重陽(ちょうよう)の節句(9日)を前に、寒河江市内で秋の食卓を彩る食用菊のわせ種「紅もって」の収穫が始まった。生産者は涼しい早朝から赤紫の花を丁寧に摘み取っている。

 同市高屋の農業氏家理香さん(64)は、開花時期の異なる4種の食用菊を計40アールの園地で栽培している。紅もっては先月20日に収穫を始めた。「無事に節句に間に合いほっとしている。目でも楽しんでもらい、秋の味覚を堪能してほしい」と氏家さん。花を覆うことで収穫時期を早めたほか、遮光ネットで高温防止に努め、仕上がりは良好という。

 紅もっての収穫は今月中旬に最盛期を迎える。「早生(わせ)もって」「本もって」などと続き、それぞれ県内や首都圏に出荷される。