秋にメンタルが乱れる人は「肺を整える」とよい…カギは ”呼吸”と”白い食材”にあった

AI要約

秋の養生のキーワードは「呼吸」と「白い食べもの」。呼吸を整えることで全身に血流を送り、冬の冷え対策を始める。肺を整える運動やストレッチが重要。

肺の乱れによる風邪症状や肌トラブル、気分の落ち込みに注意。肩前面を伸ばすストレッチや肺経のツボを刺激する方法が効果的。

秋前半・秋後半の食材についても紹介。肺をサポートする白い食材など、バランスの良い食事が重要。

秋にメンタルが乱れる人は「肺を整える」とよい…カギは ”呼吸”と”白い食材”にあった

まだまだ暑い日もありますが、暦の上では季節は「秋」。秋は、次に訪れる冬に向けて準備をする時期でもあります。

自律神経の専門家で、不調との向き合い方やツボの取り方をSNSなどで発信しているTC鍼灸マッサージ院・院長の森田遼介氏によると、秋に大切な養生のキーワードは「呼吸」と「白い食べもの」。そこで今回は、100通りの簡単なセルフケア(養生)の方法を解説する同氏の著書『自律神経にいいこと大全100』より一部を抜粋・編集し、メンタル不調に陥りやすい秋の過ごし方のヒントと、秋前半・秋後半にそれぞれ食べるべきおすすめの食材について紹介します。

立秋(8月7日頃)から立冬(11月7日頃)までの季節が暦の上での秋。この時期に大切な養生のキーワードは「呼吸」です。

呼吸を正しく使い分けられると、全身にくまなく血流を送れるようになります。特に、冬の冷えがつらい人は、秋から準備を始めましょう。

東洋医学で、秋に関係が深い五臓(ごぞう:「肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)」の5つの臓腑のこと)の「肺(呼吸)」が乱れると、汗が出ない・出過ぎる発汗異常や、鼻水・鼻づまり・咳などの風邪症状、かゆみ・シミ・シワなどの皮膚や肌トラブルが起こりやすくなります。

さらに、肺は「悲しみ」を司る五臓なので、肺が弱ると、悲しみや気分の落ち込みなどが出やすくなります。

肺を整えるためには運動が大切で、腹式呼吸や10~15分程度のウォーキングや有酸素運動など、自分の体力に合った度合いで調節しながら、運動を継続しましょう。

また、猫背で肩が内側に巻き込む姿勢は、肺が働きづらくなります。猫背の人は胸や肩前面の筋肉が硬く緊張していることが多いため、ここを伸ばすストレッチを行いましょう。

肩の前面、鎖骨の外側端から指2本分下がったところには「中府(ちゅうふ)」という「肺経(はいけい)」の経絡(けいらく:ツボとツボを結ぶ道のこと)に属するツボがありますが、両手を体の後ろで組んで、3回ほど深呼吸をします。肩前面が伸びているのを感じるはずです。