仙台七夕を教材にビジネス学ぶ 仙台・常盤木学園高で経営者が授業<ほっとタイム>

AI要約

若者が伝統行事に携わりながら、ビジネスを学ぶ機会を提供する取り組み。田所寛章常務が仙台七夕まつりで展示した飾りのデザインを高校生に考案させ、企画やマーケティングの知識を身に付けさせるプロジェクトを実施。

生徒たちは中心商店街に掲げる飾りのデザインを考え、提案。田所さんも教え、学ぶ機会を提供。

プロジェクトで提案された5種類のデザインが採用され、まつり期間中に実際に展示された。

仙台七夕を教材にビジネス学ぶ 仙台・常盤木学園高で経営者が授業<ほっとタイム>

 若者が伝統行事に携わりながら、ビジネスを学ぶ機会をつくりたい-。ホテル経営の松月産業(仙台市)の田所寛章常務(37)は、8月6~8日の仙台七夕まつりで展示した大型飾りのデザインの考案を通じ、高校生に企画やマーケティングの知識を身に付けてもらうプロジェクトを常盤木学園高(仙台市)で初めて実施した。

 松月産業を「顧客」と捉えた場合、中心商店街に掲げる飾りにはどんなデザインが求められるか、生徒たちに検討するよう指示。プロジェクトが始まった4月には田所さんも教壇に立ち、商品・サービスのターゲットを明確にすることの大切さなどを教えた。

 生徒44人が10チームに分かれて5月に提案したデザインを田所さんは「コンセプトや目的がしっかり表れていた」と評価する。うち5種類を採用し、まつり期間中にクリスロード商店街に飾った。

 「若い時期にビジネスに触れれば将来の可能性が広がる。地元に愛着を持ち、盛り上げてほしい」と田所さん。地域の将来を担う高校生たちに大きな期待を寄せた。

(経済部・水内杜子)