40年も忘れられた「同窓会」・・・開催したら24~86歳が大集合! 母校の誇りとともに再発見したものとは

AI要約

40年ぶりに母校の校歌を歌い、同窓会を復活させた東中学校の卒業生たち。

積立金の発見や初の総会開催など、歴史と今を繋ぐ感動の再会。

多世代交流や地域への貢献を誓い合った、盛大な同窓会の模様。

40年も忘れられた「同窓会」・・・開催したら24~86歳が大集合! 母校の誇りとともに再発見したものとは

 40年ぶり、世代を超えて母校の校歌を高らかに-。新潟県長岡市の東中学校の卒業生が、長らく存在を忘れられていた組織「同窓会」を復活させた。市内で開いた総会には24~86歳の約160人が参加。古なじみとの再会を喜び、多世代交流を楽しみながら「良いふるさとをつくろう」と語り合った。

 東中は市中心部にあり、1935(昭和10)年に長岡高等小学校として創設。41年に長岡国民学校と改称し、戦後の47年4月に東中となった。

 5年前、当時の校長が旧校名などが書かれた同窓会の古い会則を発見。40年ほど前までは何らかの活動をしていた記録や、毎年の卒業生が数百円ずつ拠出してきた積立金の存在も明らかになった。

 相談を受けた市内の卒業生有志は、同窓会を復活させようと始動。65年度卒で、市国際交流センター長の羽賀友信さん(74)が会長に就き、準備してきた。新型コロナウイルス禍で一時滞ったが、初めての総会を8月16日に市内のホテルで開いた。

 伊藤法生(のりお)・現校長が経緯を説明。積立金約120万円が手付かずになっていると言うと、参加者からどよめきと笑いが起きた。「子どもたちや同窓会のために使いたい」とし、拍手で承認した。

 羽賀会長は「誇るべき郷土の中心地にあり、東中卒というプライドがある。皆さんと中心市街地を盛り上げたい」とあいさつした。

 参加者は近況を語り合ったり、何度も乾杯したりした。2003年度卒の男性(36)は「すごく人数が多くて盛り上がった。タテ、ヨコの交流をして良い関係をつくりたい」と笑顔。校歌斉唱、万歳三唱で締めくくった。

 市内の中学校で、卒業生が世代を超えた関わりを持つのは珍しいという。東中同窓会は、毎年総会と懇親会を開く予定だ。