瑞泉寺で初の「井波講」 国重文指定へ意見交換や活動紹介 9月3日、地域盛り上げ

AI要約

南砺市の井波地域づくり協議会が井波の盛り上げを図るために初の「井波講in瑞泉寺」を開催する。

地域の団体や個人が活動内容を紹介し、参加者と意見交換を行う井波講は年数回開催される予定。

地域の文化創造や課題解決を目指す活動を通じて、地域の魅力づくりを推進することが目指されている。

瑞泉寺で初の「井波講」 国重文指定へ意見交換や活動紹介 9月3日、地域盛り上げ

 南砺市の井波地域づくり協議会は9月3日、井波の盛り上げに向け、全住民を対象に、活性化のさまざまな取り組みを紹介する初の「井波講in瑞泉寺」を開催する。各種団体代表らが活動内容を紹介し、参加者と自由に意見を交わす。井波講は年数回開く方針で、瑞泉寺の国重文、県指定文化財指定に向けた活動を含めて理解を広め、地域の魅力づくりを推進する。

 井波地域づくり協議会は27日までに、井波の全世帯に井波講の案内文を回覧した。初回は「今井波に何が起きているのか?」をテーマに開催し、地域の文化創造や課題解決を目指す民間団体「ジソウラボ」代表理事の島田優平さん(島田木材社長)がラボの活動を紹介する。

 ラボはこれまでに地ビール店誘致や井波彫刻のアトリエ開設、彫刻塾の開催などに取り組んでおり、島田さんは井波講について「地域の皆さんにどんな思いがあるのかを聞き、自分たちが気付きを得られる場になればうれしい」と話す。

 井波地域づくり協議会の地域づくり部会長で井波日本遺産推進協議会事務局長を務める原田司さんは、日本遺産の「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」や瑞泉寺の文化財指定の活動を説明する。原田さんは「6年前に日本遺産に認定されて以来、井波が大きく変わっている。さらに前に進むには何が足りないのか、井波講で意見を聞きたい」と期待する。

 彫刻師で「ジソウラボ」理事でもある前川大地さんは木彫刻キャンプなどの取り組みを紹介する予定。