「ツキノワグマ出没警報」10月末まで延長 人身被害、秋以降に増える傾向…引き続き注意を 秋田

AI要約

秋田県内ではクマによる人身被害が相次いでおり、ツキノワグマ出没警報が10月末まで延長されている。

8月には複数の人がクマに襲われ、けがをする事件が続発している。

県では注意喚起を強化し、集落や山林での対策を呼びかけている。

秋田県内ではクマによる人身被害が相次いでいる。例年、秋以降に被害が増える傾向にあることから「ツキノワグマ出没警報」が10月末まで延長された。

県内では8月に入り、クマによる人身被害が相次いで発生している。

鹿角市では8月6日、やぶの中で草刈りをしていた57歳の男性がクマに襲われ、腕や足に軽いけがをした。また、横手市では8月13日、自宅の隣にある畑に行こうとした85歳の男性がやぶから出てきたクマに襲われ、腕の骨を折るなどの大けがをした。

県によると、2024年に県内でクマに襲われてけがをした人は10人で、8月15日までに寄せられたクマの目撃件数は787件に上っている。

県は、人身被害が連続して発生し、また例年は秋以降に被害が増える傾向にあることから、8月末までとしていた「ツキノワグマ出没警報」を10月末まで延長し、引き続き注意を呼びかけるとしている。

集落の周辺では9月以降、柿や栗などの庭木にクマがやってくることが考えられるとして、適切な管理を呼びかけるほか、山林ではキノコ採りでの鉢合わせに注意するよう呼びかけている。