「やっぱり心配...」収穫間際に台風10号接近 観光農園の強風対策 広島

AI要約

台風10号が奄美大島から広島県に接近中で、農園では対策が行われている。

収穫前のハウスのビニールを取り外す作業や、果物の収穫が行われている。

農業への影響や対策について、関係者のコメントが述べられている。

「やっぱり心配...」収穫間際に台風10号接近 観光農園の強風対策 広島

27日時点で鹿児島県奄美大島の東にある台風10号は、非常に強い勢力にまで発達しています。

週の後半にかけて、広島県にも接近する予想です。

そんな中、広島県三次市の平田観光農園では、接近する台風に備えて、収穫を終えたハウスのビニールを取り外す作業が行われました。

100m以上もあるビニールを、5人掛かりで取り外します。

物価の上昇で、数年前と比べてビニールの価格も倍以上になっているといいます。

平田観光農園 ブドウ担当 瀬戸口輝さん

「(ブドウのハウスが)合計14棟あるんですけど、そのうちの10棟は紐で補強しています。台風の進路を見ながら"やばいな"と思ったら残りの4棟のビニールを外す予定です。」

補強してあるという収穫前のハウスも見せてもらいました。

平田観光農園 ブドウ担当 瀬戸口輝さん

「ピンクの袋かぶっているのか、種ありの"スチューベン"というブドウです。

時期的にはもう来週から再来週ぐらいで、まだ赤っぽい部分が酸味が残ってます。

これがしっかり全体的に黒く色づいたらお客さんにも提供できるます。」

佐藤勇希 記者

「こちらに実った梨は、本来梨狩り用のものですが、台風に備えてスタッフの方が販売用に収穫を始めています」

ナシは、収穫前に落ちると割れてしまって、廃棄せざるをえなくなります。

一方で、食べごろになるまで時間がかかり、まだ収穫できない品種もあると言います。

収穫できないナシは支柱と枝をロープで結んで固定するなど対策を取ります。

平田観光農園 ナシ担当 八木原勇士さん

「春からしっかり作業してきてやっとここまで大きくなってくれたので、台風を乗り越えて消費者に届いてもらえればなと願っております。」

平田観光農園 平田真一社長

「農業は最初に経費がかかって、これから収穫ってタイミングで台風でダメージ受けることが多いので、はいそれはやっぱり心配ですね。」

平田社長は「強風で果物が傷まないように対策をして台風通過後に来援客を迎えたい」と話していました。