横浜市教委 「いじめ削除」で幹部職員ら8人処分

AI要約

横浜市立中学の女子生徒がいじめが原因で自殺した問題について、市教委が関係者に処分を下しました。

市教委は、いじめの認知があったにもかかわらず、報告書から「いじめ」の文言を削除していたことが判明しました。

市教委は生徒が自殺した学校を所管する学校教育事務所の所長を減給の懲戒処分にし、退職した職員ら7人も戒告処分相当などの処分を下しました。

横浜市教委 「いじめ削除」で幹部職員ら8人処分

4年前に横浜市立中学の女子生徒がいじめが原因で自殺した問題。市教委の指示で報告書から「いじめ」の文言を削除したことについて、職員ら8人を処分しました。

2020年3月、横浜市立中学2年だった女子生徒がクラスメートからのいじめが原因で自殺していたことについて、市教委は、学校の基本調査でいじめの認知がなかったことを理由に、学校側の報告書から「いじめ」の文言を削除していました。

23日は、その対応を調べていた弁護士の検証結果が公表され、それによりますと、自殺した生徒がからかい行為を担任に相談した内容などをもとに、学校がいじめ認知報告書を作成していました。

しかし、教育長への説明までに、関係する生徒への事実確認ができていないことなどを理由に、市教委の人権健康教育部が主導し、その認知報告書を取り下げ、「いじめ」の文言を削除したということです。

この対応をめぐり、市教委は、生徒が自殺した学校を所管する学校教育事務所の所長を減給の懲戒処分にするなど、退職した職員ら7人も戒告処分相当などの判断としました。