岡山市6歳女児虐待死事件 被告の母親は初公判で「自ら率先してやったわけではない」と起訴内容を一部否認

AI要約

岡山市で起きた幼い娘への虐待致死事件で、母親が逮捕監禁致死などの罪に問われ初公判が開かれた。母親は一部起訴内容を否認する一方、共謀の主張がなされた。

母親と交際相手が共謀し、娘を虐待し幼児を死亡させた事件で、交際相手は既に懲役刑が確定している。母親は犯行を認識しながらも虐待を止めなかったとされている。

初公判では、検察と弁護側が共謀の有無を巡り主張を展開。事件の背景や責任について厳しい議論が続いている。

岡山市6歳女児虐待死事件 被告の母親は初公判で「自ら率先してやったわけではない」と起訴内容を一部否認

2022年、岡山市で交際していた男と共謀して幼い娘に虐待を繰り返し、死亡させたとして、逮捕監禁致死などの罪に問われている母親の初公判が8月20日、岡山地裁で開かれ、母親は、起訴内容を一部否認しました。

逮捕監禁致死などの罪に問われているのは、岡山市北区花尻の無職、西田彩被告(36)です。

起訴状などによりますと西田被告は2021年9月、交際相手の男(41)と共謀し、岡山市の自宅で娘の真愛ちゃん(死亡当時6)を椅子の上に置いた鍋の中に長時間立たせるなどの虐待を繰り返し、真愛ちゃんに布団を巻き付けて押し入れの中に放置し、2022年1月に死亡させたとされています。交際相手の男には2023年、懲役14年の判決が確定しています。

岡山地裁で開かれた20日の初公判で、西田被告は、「子供を守れなかったのは事実。ただ自ら率先してやったわけではない」と起訴内容を一部否認しました。

検察側は冒頭陳述で、西田被告は犯行を認識し、虐待を止める義務があったにも関わらず、虐待を止めなかったなどとして、共謀共同正犯が成り立つと主張。一方、弁護側は、虐待を止めなかったことは認めたうえで、交際相手と一緒に虐待をしていないとして共謀ではなく、ほう助にとどまると主張しました。