”料金や職員はそのまま” 「恵」が利用者家族に譲渡先などを説明 緑区以外の譲渡先は依然決まらず

AI要約

福祉事業会社「恵」が行政処分を受け、緑区にあるグループホームを譲渡することが話し合われている。

グループホームふわふわは2024年8月末で運営ができなくなるため、ケアサポートに譲渡されることが決まっている。

名古屋市によると、説明会には利用者家族など26人が参加し、譲渡後も職員や利用料金に変更はないとされた。

サービス等報酬の不正受給などで行政処分を受けた福祉事業会社「恵」は18日、利用者家族などを対象に説明会を開き、緑区にあるグループホームを譲渡することなどを家族に説明しました。

障害者向けのグループホームを運営する恵を巡っては、サービス等報酬の不正受給や、食材費の過大徴収などを行っていたことが明らかになり、名古屋市が指定を取り消す行政処分などを行いました。

処分を受け、緑区にある「グループホームふわふわ」は2024年8月末で運営ができなくなるため、この事業所は名古屋市内で老人ホームなどを運営する「ケアサポート」に譲渡されることが決まりました。

18日には、事業所の利用者の家族などを対象に譲渡に関する説明会が開かれました。

娘が「グループホームふわふわ」を利用している男性:

「とりあえず譲渡が決まってよかった。(Q料金や職員などに変更があるか聞いている?)それを聞きにいく」

名古屋市よりますと、説明会には利用者家族など26人が参加しました。

恵の社長は説明会に訪れなかったということですが、恵の幹部や譲渡先であるケアサポートの吉田猛社長などが、譲渡した後も職員や利用料金には変更がないことなどを説明したということです。

名古屋市障害者支援課 高木慶太課長:

「ケアサポートも社会福祉をやっていて人材もいるので安心して欲しいという話があり、利用者は概ね納得されていたというイメージ」

娘が「グループホームふわふわ」を利用している男性:

「(説明を受けて)大体安心できました。ただ、これから引き継いでもらった上でどうなっていくかが少し不安」

名古屋市は8月23日までにケアサポートを「グループホームふわふわ」の事業者として指定する方針で、8月31日から運営が始まるということです。

市は指定後も事業所を訪問し、利用者の様子を確認するとしています。

一方、「グループホームふわふわ」以外にも、恵が運営するグループホームはすべて順次運営ができなくなる見通しですが、名古屋市によりますと現時点でそのほかの譲渡先は決定していません。