「資金洗浄の容疑者として逮捕状が」 警察官かたり30代男性から600万円だまし取る 沖縄署が注意喚起

AI要約

30代男性がオレオレ詐欺被害に遭い、警察官や検察官をかたる男から約600万円をだまし取られる事件が発生。

被害者は逮捕状の発付を告げる電話を受け、指定口座に現金を振り込むよう要求される。

沖縄では特殊詐欺事件が深刻化し、警察は注意喚起を行っている。

「資金洗浄の容疑者として逮捕状が」 警察官かたり30代男性から600万円だまし取る 沖縄署が注意喚起

 沖縄署は14日、本島中部の会社員の30代男性が警察官をかたる男らに現金約600万円をだまし取られる「オレオレ詐欺」が発生したと発表した。

 署によると9日午後1時15分ごろ、男性のスマートフォンに、県外の警察官をかたる男から「資金洗浄事件の容疑者として、あなたに逮捕状が発付されている」と電話があった。男は警察官であることを証明するために、無料通信アプリのテレビ電話機能を使って警察手帳や逮捕状のようなものを男性に示したという。その後、検察官をかたる別の男から同アプリの通話機能を用いた電話があったという。

 検察官をかたる男からは「資金調査をする必要がある。指定口座に振り込めば紙幣の識別番号を確認できる。番号が事件に無関係と証明されれば逮捕を免れることができる」などの説明があったという。男性は同日、ネットバンキングで現金を振り込んだ。

 県警によると14日現在、特殊詐欺の認知件数は54件、被害額は約5400万円。このうち、オレオレ詐欺は16件で、中でも警察官をかたる手口は12件となっている。県警は今年1~6月の特殊詐欺の認知件数を発表したばかりで、同様の手口は約1カ月半で8件増(6月末時点は4件)と深刻化している。

 沖縄署は「警察が電話で金銭を要求することは絶対にない」と注意を呼びかけている。