「資金洗浄事件の容疑者として逮捕状が出た」「潔白証明のため資金調査が必要」 警官や検察官を名乗る男に入金を求められ…30代男性が詐欺被害600万円 7月以降に沖縄で急増21件

AI要約

沖縄署はおれおれ詐欺で現金約600万円をだまし取られた男性の事例を発表した。

被害男性は警察官を名乗る男からの電話で600万円を振り込んでしまった。

県警は被害防止のため警察や検察が金銭を要求することはないことを呼びかけている。

「資金洗浄事件の容疑者として逮捕状が出た」「潔白証明のため資金調査が必要」 警官や検察官を名乗る男に入金を求められ…30代男性が詐欺被害600万円 7月以降に沖縄で急増21件

 沖縄署は14日、警察官を装ったおれおれ詐欺で、本島中部に住む会社員の30代男性が現金約600万円をだまし取られたと発表した。県警によると、今年の特殊詐欺の被害認知件数は同日時点で51件(被害総額約5400万円)。そのうち、7月以降が21件と急増している。

 署によると、被害男性は9日午後1時14分ごろ、県外の警察官を名乗る男から「資金洗浄事件の容疑者として、あなたに逮捕状が発付されている」との電話を受けた。その後、無料通信アプリのテレビ電話で検察官を名乗る男とやり取りし「身の潔白を証明するためには資金調査をする必要がある。口座残高の全てを指定する口座に振り込めば、紙幣の識別番号が確認できる」と言われ、現金約600万円を振り込んだ。

 県警によると、今年のおれおれ詐欺の被害認知件数は16件で、中でも警察官をかたった事案が12件に上る。県警は「警察や検察が電話で金銭を要求することは絶対にない。金銭を要求された場合は、すぐに家族や友人に相談してほしい」と呼びかけている。