[山口県]萩八景遊覧船で法令違反か きょうから運航休止 夜間航行に必要な装備なく

AI要約

萩市内で城下町の風景を水面から楽しむ「萩八景遊覧船」が、船舶安全法違反の疑いで運航休止に。

夕陽観賞コースで夜間の航行禁止に違反、運輸局の許可なしに夜間航行を行っていた。

遊覧船を運営する組織は反省し、安全教育を徹底する姿勢を示す。萩市も法令順守を求める。

[山口県]萩八景遊覧船で法令違反か きょうから運航休止 夜間航行に必要な装備なく

 萩市内で城下町の風景を水面から楽しむ「萩八景遊覧船」が、船舶安全法違反の疑いで15日から運航を休止する。再開の見通しは立っていない。

 遊覧船は毎年3月から11月まで毎日運航し、季節に合わせた萩の魅力を観光客に伝えている。萩市の菊ケ浜沖から日本海に沈む夕日を眺める「夕陽観賞コース」で夜間の航行禁止に違反していた疑いがあるという。夜間を航行する場合、必要な装備をした上で運輸局の許可がいる。同コースは2020年から毎年夏限定で行っていたが、必要な装備をそろえておらず、今月に入って海保から問題を指摘されていた。

 同遊覧船を運営する一般社団法人萩八景遊覧船は「全面的に反省している。取り調べがあるため詳細を語れないが、安全教育を改めて徹底していきたい」と述べた。同法人に出資している萩市の田中文夫市長は「乗船を楽しみにしていた皆さんに迷惑をかけて大変申し訳ない。法令を順守の上、安全安心な運航を行うよう厳しく指導をしていく」との談話を出した。