後続車を大きな危険にさらす高速道路の落下物 積み荷運搬の車両は十分な点検を パトロール現場に密着

AI要約

高速道路での落下物の事故防止に向けた取り組みについて取材を行った。NEXCO西日本大分高速道路事務所では毎日24時間体制でパトロールを行い、落下物を回収している。

2022年だけで3700個の落下物を回収。特に荷台からの落下が多く、これが大きな事故の引き金になる可能性があるため、積み荷の点検が重要であることが強調された。

落下物を見つけた際には、#9910に通報するよう呼びかけが行われている。サービスエリアやパーキングエリアでの休憩時にも積み荷の点検が必要だという。

後続車を大きな危険にさらす高速道路の落下物 積み荷運搬の車両は十分な点検を パトロール現場に密着

夏、特にお盆休みの時期は高速道路を利用する機会が増えます。その際、大きな事故につながる危険性があるのが路上の落下物です。事故を未然に防ぐための落下物の回収作業を取材しました。

高速道路を走行する車のドライブレコーダーの映像には、トラックの荷台から積み荷が落下して後続のトラックに直撃。トラックはスピンして停止する様子が映っています。けが人はいませんでしたが、重大事故につながりかねない状況でした。事故を未然に防ぐためNEXCO西日本大分高速道路事務所では管内の高速道路170キロにわたり毎日24時間体制でパトロールを行い落下物を回収しています。

(NEXCO西日本 大分高速道路事務所・芳谷茂樹課長)「高速道路上で落ちていた落下物です。一番多いものはプラスチック片や夏場なのでタイヤのバースト片が多くみられる」

大分高速道路事務所は2022年は3700個を回収。荷台から落ちるケースが多いとのことです。

(芳谷茂樹課長)「乗り上げてしまうと大きな事故につながってしまうので、積み荷の点検が大事」

東九州自動車道をパトロールしていたネクスコ西日本の隊員が何かを発見しました。車道を走る車に注意しながら隊員が近付くとー。

中央分離帯の近くにあったのは2本の空き瓶でした。回収は2人1組で行います。安全を確保するため旗や笛を使い、走行中の車に知らせながら迅速に作業にあたります。

大分高速道路事務所はこの1週間で100個近く回収しました。なかには長さ80センチの木材や荷台に使われる鉄製の工具もありました。

(芳谷茂樹課長)「交通量に比例して落下物も多くなっている。サービスエリアやパーキングエリアで休憩の際にしっかりと積み荷の点検をしてほしい」

NEXCO西日本は落下物を見つけた際には、#9910に通報するよう呼びかけています。