「純飛騨産」白ワイン完成 岐阜・高山市久々野町のワイナリー

AI要約

岐阜県高山市久々野町にある飛騨高山ワインアポセカリーで、「ピノグリ2023」という白ワインが完成し、市内外の酒店で販売が始まった。

石上寛さん夫妻が県内で初めて欧州系品種のブドウ栽培から熟成まで一貫して手がけ、フレッシュな味わいのワインを生み出した。

夫妻は地元の食文化にワインやシードルが根付くことを期待しており、地域振興に貢献したいとしている。

「純飛騨産」白ワイン完成 岐阜・高山市久々野町のワイナリー

 昨年、岐阜県高山市久々野町に誕生したワイナリー「飛騨高山ワインアポセカリー」で、ブドウ栽培から醸造、熟成まで挑んだ“純飛騨産”の白ワイン「ピノグリ2023」が完成し、11日に市内外の契約酒店で販売が始まった。専用品種の栽培から熟成まで一貫して県内で手がけたワインは初。

 「地域で誰もやったことのないことに挑戦したい」。同町の石上寛さん(49)と佳菜さん(48)夫妻が2020年から欧州系品種のブドウ栽培を開始。23年7月にワイナリーに製造免許が交付され、9月以降に醸造と熟成に取り組んだ。出来栄えは「ほどよく酸味があり、果実感が残るフレッシュな味」。価格は750ミリリットルで4700円。

 町産リンゴを使ったシードルも手がけた。夫妻は「ワインやシードルが地元の食文化として根付いてくれたらうれしい」と期待する。