「カンパネラ」聴衆堪能 徳永さん招きピアノ演奏会 茨城・古河

AI要約

ピアノの難曲「ラ・カンパネラ」に挑戦し、練習を重ねて習得したのり漁師、徳永義昭さん(64)を招いた演奏会が茨城県古河市で開催された。

演奏会は、市内のピアニスト・泊美紗子さんが企画し、地元のショッピングセンターで実現した。

徳永さんは一念発起して独学でピアノの難曲を練習し、多くの聴衆を魅了する演奏を披露。街角ピアノの普及にも貢献している。

「カンパネラ」聴衆堪能 徳永さん招きピアノ演奏会 茨城・古河

ピアノの難曲「ラ・カンパネラ」に52歳で挑戦、習得し、「カンパネラおじさん」として知られるのり漁師、徳永義昭さん(64)=佐賀県佐賀市=を招いた演奏会が10日、茨城県古河市雷電町のショッピングセンターで開かれた。

企画したのは市内のピアニスト・泊美紗子さん。昨年、徳永さんが撮影で古河市内を訪れた際に知り合い、その後、同ショッピングセンター「街角ピアノ」所有者の寺崎英夫さん(72)ともつながりができ、今回の演奏会が実現した。

徳永さんは2012年、ピアニストのフジコ・ヘミングさんのラ・カンパネラの演奏に感動し「自分も弾きたい」と一念発起。ラ・カンパネラを独学で練習し、7年かけて演奏できるようになり、20年にはフジコさんの前で演奏する機会も得た。〝奇跡のピアニスト〟として、徳永さんをモデルにした映画の製作も進んでいる。

当日は多くの聴衆が集まり、徳永さんは、トークや手品を交え、ピアノのほかサクソフォンも演奏するなど観客を魅了、最後に「ラ・カンパネラ」を披露した。寺崎さんは「たくさんの人が集まってくれた。街角ピアノが広まる一つになれば」と話し、泊さんは「多くの皆さんが演奏会を楽しんでくれてうれしい」と話した。