米ツインタワーの「世紀の」綱渡りから50年 大道芸人、NYで再現

AI要約

フィリップ・プティさんが50年前の世界貿易センタービルのツインタワーでの綱渡りを記念し、大聖堂で再現パフォーマンスを披露。

プティさんは命綱なしで411メートルの高さを綱渡りし、一躍有名に。待ち構えていた警察に身柄を拘束されるも不起訴となる。

プティさんの曲芸は映画やドキュメンタリーなどで描かれ、世紀の芸術的犯罪と称される驚きのパフォーマンス。

米ツインタワーの「世紀の」綱渡りから50年 大道芸人、NYで再現

【AFP=時事】米ニューヨークで8日、フランス出身の綱渡り大道芸人、フィリップ・プティ(Philippe Petit)さん(74)が世界貿易センタービル(World Trade Center)のツインタワーを綱渡りして50年を迎えたことを記念し、市内にある大聖堂で綱渡りを披露した。

 プティさんは1974年8月7日、世界貿易センタービルのツインタワー間で、地上から411メートルの高さを命綱なしで綱渡りし、一躍有名になった。

 8日にはマンハッタン(Manhattan)にある聖ヨハネ大聖堂(Cathedral of St John the Divine)で、50年前の綱渡りを一部再現。英人気歌手スティング(Sting)さんも生演奏で参加した。

 プティさんはAFPに対し、「無許可でツインタワーの間を歩いた時は、人生で最も重要な瞬間だった」と語った。

 大聖堂でのパフォーマンスでは、綱渡りを終えて警察官に迎えられる場面まで再現された。

 ニューヨーク・タイムズ紙は50年前、プティさんのパフォーマンスを「世紀の芸術的犯罪」と評したが、45分間の綱渡りを終えたプティさんは待ち構えていた警察に身柄を拘束された。治安を乱す行為と不法侵入の罪に問われたが、公園で綱渡りを無料で披露することを条件に不起訴となった。

 ツインタワーでのプティさんの曲芸は、映画『ザ・ウォーク(The Walk)』や、米アカデミー賞(Academy Awards)長編ドキュメンタリー賞を受賞した『マン・オン・ワイヤー(Man on Wire)』でも描かれている。【翻訳編集】 AFPBB News