【ライブレポート】10代アーティスト限定音楽フェス『閃光ライオット2024』グランプリは宮城県発3ピースロックバンドadmiresが受賞

AI要約

10代アーティスト限定の音楽フェス『マイナビ 閃光ライオット2024 produced by SCHOOL OF LOCK!』が、8月7日にZepp DiverCity(TOKYO)にて開催され、グランプリには、宮城県発の3ピースロックバンド、admiresが輝いた。

admiresは、代表者年齢18歳の3ピースバンドで、グランプリ受賞の感想として、喜びと感謝の気持ちを語っている。

イベントでは、マイナビYell Song賞や審査員特別賞も授与され、水曜日のカンパネラがゲストライブを披露した。

豊嶋花がギターで開会宣言し、10代アーティストの熱いパフォーマンスが会場を沸かせた。

水曜日のカンパネラのライブでは、詩羽が観客と一体となり、会場を盛り上げた。イベントは盛況のうちに幕を閉じた。

山田貴洋や尾崎雄貴、岩井郁人、遠山大輔、CHICO CARLITOなどの審査員からは、アーティストへの称賛や未来へのエールが送られた。イベントを通じて、未来の音楽シーンに期待が寄せられている。

【ライブレポート】10代アーティスト限定音楽フェス『閃光ライオット2024』グランプリは宮城県発3ピースロックバンドadmiresが受賞

■「今日のことは忘れないと思うくらい、それくらい素晴らしい景色に立ち会えたと思います」(アジカン・山田貴洋)

10代アーティスト限定の音楽フェス『マイナビ 閃光ライオット2024 produced by SCHOOL OF LOCK!』が、8月7日にZepp DiverCity(TOKYO)にて開催され、グランプリには、宮城県発の3ピースロックバンド、admiresが輝いた。

応募総数3,078組から勝ち上がった10組のアーティストが熱いパフォーマンスを披露した同イベント。グランプリを獲得したadmiresの他、マイナビYell Song賞は「4」/halogen(宮城県)、審査員特別賞は愛知県在住・高校生シンガーソングライターYukkyが受賞した。

この模様は、8月14日・15日のTOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』(22時~23時55分全国38局)で放送される。

会場となったZepp DiverCity(TOKYO)には、のべ1,400人のリスナーが来場、ライブ生配信も実施し、27万65人(累計)が視聴した。(YouTube:1万9,065人、Xライブ パート1:12万1,000人、パート2:13万人)。

グランプリに輝いたadmiresは、代表者年齢18歳の3ピースバンド。宮城県で結成され、現在は宮城県と東京都で活動中。グランプリ受賞の感想を「すごく楽しかったです。みんなが僕たちの音楽を聴いてくれてすごくうれしかったです。ありがとうございました」「優勝すると思っていなくて、本当にうれしいです。自分たちがやりたい音楽がこのステージでできたことがめちゃくちゃうれしいです。ありがとうございました」「頭が真っ白です。お客さんがたくさん手をあげてくれてうれしかった。進乃助(Vo/Gu)の曲が好きでよかったと心から思いました」と語り、グランプリのウイニングライブでは「16歳」を披露した。

「頑張る人の背中を押してくれる曲」に贈られるマイナビYell Song賞を受賞したのは、宮城県の4ピースバンドhalogenの楽曲「4」。halogenは2023年もファイナルライブ審査に出場しており、2年連続のファイナル進出は史上初。2023年は高校の軽音楽部として出場し、2024年は進学のため物理的な距離を乗り越えての出場となった。

審査員特別賞は、小学5年生からギターを独学で始め、今ではルーパーを駆使したライブパフォーマンスや楽曲制作、幅広い音楽活動をしている愛知県在住高校生シンガーソングライター・Yukky。特別審査員のASIAN KUNG-FU GENERATION山田貴洋からは「ギター1本でのパフォーマンスの可能性を感じましたし、個人的には弟子入りしたいくらい。しかもそれを飛び越える歌唱力」と選定理由が語られた。

■17歳の若手注目俳優・豊嶋花がギターで開会宣言

イベントの開演とともに登場したのは、2023年のグランプリ・北海道発3ピースバンド・でかくてまるい。だ。「閃光ライオット! 帰ってきたぞ!! 俺たちが北海道の“でかくてまるい。”!!」と叫ぶと、モニターには大きな『マイナビ 閃光ライオット2024』の文字が。そのまま「国道」「36号線」の2曲を続けて披露し、ライブがスタート。続いて、オープニング映像の上映後、『マイナビ 閃光ライオット2024 produced by SCHOOL OF LOCK!』応援アンバサダー・豊嶋花が「全ての10代に敬意を捧げます。声を聴かせてください。みなさん、準備はできていますか? この物語の主人公になる準備はできていますか? いいですね!? 始めますよ!」という呼びかけとともに、ステージでギターをかき鳴らし、イベントは幕を開けた。

17歳、現在高校3年生の豊嶋花は、同世代のファイナリストたちのライブを観て「お世辞抜きに、全員がMVPというくらいに素敵で、私の中ではみなさん一番です。私も明日から頑張ろうって勇気をもらいました。(来場のみなさんも)一緒に盛り上がってくれて、ありがとうございました」と本日の感想を述べていた。

■ライブゲストは水曜日のカンパネラ! 客席後方から登場

ゲストライブアクトは、水曜日のカンパネラ。自身も10代の頃は軽音楽部に所属しバンドを組んでいたという詩羽がゲストライブを披露。観客席後方から登場し「ティンカーベル」「バッキンガム」を続けて披露し、会場のボルテージを一気に上げていく。コールアンドレスポンスが多く観客との一体感がある「ディアブロ」、ダンスもかわいい「たまものまえ」も披露。MCで詩羽は、「私が水曜日のカンパネラに入ったのが20歳のときだったんですけど、加入して3~4ヵ月くらいのときにZepp Hanedaのステージに立つ機会があったんです。そのときはすんごいステージが大きく感じて、こんな人数の前でライブやるんだと思って、でも今Zeppに立つとそのときの広さと違うんです。1年とか2年とかで人ってこんなにも成長することができるので、今日10組のアーティストの皆さんはすごく広く感じたりすごく怖い瞬間があったと思うんですけど、皆さんがどんどん頑張っていけばZeppという箱が今日見た大きさより、小さくなる日が来るんじゃないかと思っているので、今日のアーティストの皆さんが世界に羽ばたいていって、素敵なアーティストになってくれることを願っています」

「頑張れば何でも叶う訳じゃないんですけど、頑張らないと何も叶わないものだと私は思っていて。自分のやりたいことがどんなことでも、頑張らなきゃ何もできないという当たり前のことに気付けなかったりするので、もしやりたいことがあったら、たくさん失敗してたくさん誰かに怒られて学んでいけたら、納得のいく大人になれるんじゃないかと思います。これからの皆さんが素敵な未来を作っていくことを楽しみにしています」と、今日パフォーマンスした10代アーティスト、そして観客へメッセージを贈った。

会場の熱と一体感に包まれるなか、「マーメイド」を披露。続けて水曜日のカンパネラを代表する人気曲「エジソン」の前奏が流れると歓声が上がり、会場の熱はさらに上昇。最後の1曲は最新曲の「招き猫」。ステージ中央に大きな招き猫が出現する演出に驚きつつも、観客はリズムに合わせて手を振り、詩羽は笑顔でしっかりと歌い上げる。大きな拍手に包まれながら、ステージは終了となった。

最後に、こもり校長が黒板に“二度とない”とメッセージを記し、「今日はもう二度とやってこないとか、10代の青春は二度とやってこないとか、こんな当たり前の言葉を何十回何百回と聞いたことがあると思う。でも、この言葉をそのまま受け止めたことある? 今日これを思って24時間過ごした、そういう日はあるかな? 当たり前の中に運命が入っいて、劣等感とかプレッシャーとか、何か心の中の自分に負けちゃって、俺もそんな日ばっかり。でも今日のみんなのMCで“今日のこの日を忘れたくない”って言葉を聞いて、演奏を聴いて、“ああ、今日を忘れたくない”ってみんなが思ったと思う。明日、明後日、来年、再来年と、どんな日にしていくかはみんなの気持ち次第だと思う。どんな想いでも、今日受け取った気持ちを明日に繋げていきましょう。みんなで二度と忘れられない8月7日にしていきましょう。みんなで一緒に生きていきましょう」と、生徒たちへ熱いメッセージを贈り、鳴り止まない拍手と歓声のなか、『マイナビ 閃光ライオット 2024』は幕を閉じた。

『マイナビ 閃光ライオット2024 produced by SCHOOL OF LOCK!』・審査結果

<グランプリ>admires(宮城県)

セットリスト

1.16歳

2.ロックンロールだ

3.残響

<マイナビ賞YellSong賞>「4」/halogen

<審査員特別賞>Yukky(愛知県)

16歳高校生シンガーソングライター

セットリスト

1.蜃気楼

2.1秒の今と青春

3.From Tokyo

審査員コメント

■山田貴洋(ASIAN KUNG-FU GENERATION) コメント

こういう種類の緊張感を今まで味わったことがなく、オーディエンスとして楽しみたい思いと、審査もしなきゃいけない気持ちが続いた1日だったのですが、今日のことは忘れないと思うくらい、それくらい素晴らしい景色に立ち会えたと思います。ありがとうの気持ちでいっぱいです。みなさんから勇気をもらいました。

■尾崎雄貴(Galileo Galilei) コメント

Galileo Galileiは『閃光ライオット』の初年度を優勝したわけですが、その時は審査をする側の気持ちは全く考えてなかったし、自分の気持ちすら処理できていませんでした。ここにいる全員が心から悩んで選んだ結果だと思います。そこに良い悪いも正解不正解も無いんだなと思ったので、今回出場した皆さんを心から称えたいと思います。

■岩井郁人(Galileo Galilei) コメント

Galileo Galileiが第一回の閃光ライオットで優勝した時、自分はメンバーではなかったのですが、2008年と2009年は別のバンドで出場していました。その時は両方とも3次審査で落ちてしまったので、ここに立つことはできず、選ばれなかった側の人間だったんですけど、この間もここZepp DiverCityでワンマンライブをしましたし、今度の10月もZepp Hanedaでワンマンをします。正直選ばれなかったときは心が壊れましたけど、そこから自分を信じて再生して、ずっと音楽を続けています。正直これはゴールではなく、ずっと音楽は続くので、今日出た10組のバンド、そして選ばれなかった3,077組のバンドは、自分を信じて、悲しむだけ悲しんで、また立ち上がって欲しいです。

■遠山大輔(グランジ) コメント

3アーティストが受賞しましたが、それ以外の7組のことを称えたい。素晴らしかったことに変わりはないし、今、この7組は悔しいと思うけど、そのことで生まれた曲や言葉を僕らは聴きたい。今日からまた始まるアーティストもいると思うから、来年があるのであれば聴きたいと思っています!

■CHICO CARLITO コメント

出場したアーティストの皆さん、一緒に盛り上がってくれたお客さん、配信のお客さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。ヒップホップの審査はしたことがあったけれど、こういうロックの現場で審査をするのは初めてでした。しっかり気持ちを込めて審査させていただきました。まだまだ未来があると思っていて、それにしっかり真正面からぶつかって審査しました。閃光ライオットに携われて光栄です。ありがとうございました。