避難所生活等で負荷生じ亡くなった男性も…珠洲市・能登町・七尾市が災害関連死21件を認定 計110人に

AI要約

能登半島地震の災害関連死について、珠洲市と能登町、七尾市が審査通り21人を認定しました。

珠洲市では8人の認定があり、そのうち6人の遺族の承諾を得て具体的な認定理由が公表されました。

能登町と七尾市もそれぞれ7人と6人を認定し、災害関連死の犠牲者数は合わせて110人となりました。

避難所生活等で負荷生じ亡くなった男性も…珠洲市・能登町・七尾市が災害関連死21件を認定 計110人に

能登半島地震の災害関連死について珠洲市と能登町、七尾市は審査会の審査通りあわせて21人を認定したと発表しました。

珠洲市は7月30日に開催した災害関連死の認定審査会の審査どおり8人を認定したと発表しました。

この内6人について遺族の承諾を得て経緯や認定理由についても公表されています。

自宅で被災した80代男性は震災後の停電で暖房や酸素吸入器が使用できなくなり、体力が低下して誤嚥性肺炎のため亡くなりました。福祉施設に避難した90代女性は震災のショックや生活環境の変化により心身に相当の負荷が生じたことから体力が低下して誤嚥性肺炎となり亡くなりました。特別養護老人ホームで被災した80代女性は停電や断水が続く中心身に相当の負荷が生じ、嚥下機能障害による肺炎で亡くなりました。60代で自宅で被災した人は連日の車中泊や断水が続く中での避難所生活により心身に相当の負荷が生じ高血圧などの持病と相まって脳出血で亡くなりました。避難所に避難していた70代男性は停電・断水が続く中での避難所生活や長時間をかけての2次避難先への移動により心身に相当の負荷が生じ入浴中に溺れて亡くなりました。入院先の病院で被災した90代男性は入院施設の被災に伴う転院のための搬送により体力が低下して誤嚥性肺炎のため亡くなりました。

能登町も認定審査会の結果通り7人を災害関連死と認定しました。

特別養護老人ホームで被災した90代以上の女性は、停電・断水等の中体力が低下したことに加え、水分摂取不足などにより尿路感染症を発症して亡くなりました。介護医療院で被災した90代以上の男性は停電・断水が続く中心身に相当な負荷が生じ慢性心不全急性憎悪により亡くなりました。親戚の家に避難していた80代女性は認知症による徘徊防止のため睡眠薬を服用していましたが、震災によるストレスなどにより効果が薄れて夜間に徘徊し、川に転落し、亡くなりました。自宅で被災し救助された後車中泊をしていた90代以上の女性はその後の複数回にわたる避難先の移動で心身に相当な負荷が生じ体力が低下して亡くなりました。このほか80代男性と70代男性の2人については詳細が公表されていません。

七尾市も認定審査会の結果通り6人を認定しました。

このうち4人の経緯などが公表されています。

80代男性は震災によるショック、ストレスに加えて車中泊や避難所生活で体力が低下し福祉施設に移動した後、新型コロナウイルスに感染し亡くなりました。避難所に避難した90代女性は震災によるショック・ストレス、避難所生活での疲労により急性心筋梗塞のため亡くなりました。介護医療院で被災した90代男性は施設の断水などにより心身に相当な負荷が生じた結果体力が低下して亡くなりました。90代女性は震災によるショック・ストレスに加え、断水などにより心身に相当な負荷が生じ体力が低下して亡くなりました。

これで能登半島地震で亡くなった人は339人となり、このうち災害関連死は110人となりました。市町別の死者数は珠洲市が122人、能登町が25人、七尾市が14人となりました。