奥能登4市町、熱中症搬送24人 7月、半数超が高齢者

AI要約

能登半島地震で被害を受けた石川県奥能登地域では、高齢者を中心に熱中症の疑いで24人が搬送され、1人の死亡が確認された。

被災地では冷房が使えない建物が多く、特に高齢者が影響を受けており、熱中症対策が急務となっている。

住宅内で症状を訴えた者は9人で、エアコンのない部屋にいる人もいたことが明らかになった。

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市など奥能登地域4市町で、7月に熱中症の疑いで24人が救急搬送され、うち13人が65歳以上だったことが6日、地元消防への取材で分かった。8月に入ってからは1人の死亡が確認された。1月の地震で損壊し、冷房が使えない建物も多く残っており、高齢者を中心に熱中症対策が急務となっている実態が浮かんだ。

 珠洲、輪島、穴水、能登の4市町を管轄する奥能登広域圏事務組合消防本部によると、24人のうち、住宅内で症状を訴えたのは9人。うち1人は仮設住宅にいた70代男性でエアコンはあったが、使っていなかった。少なくとも4人はエアコンのない部屋にいたという。