運が良ければ“イルカに会える”遊覧船に乗って岩の景勝地を巡る…能登名産の塩を使ったソフトクリームで涼みつつ

AI要約

石川県志賀町の能登半島地震被災地にある避暑スポットを紹介。

巌門の天然洞窟がある能登金剛は景勝地として人気。

能登金剛遊覧船が被災後再開し、自然を満喫できる。

運が良ければ“イルカに会える”遊覧船に乗って岩の景勝地を巡る…能登名産の塩を使ったソフトクリームで涼みつつ

夏にぴったりの避暑スポットが能登半島地震の被災地にもある。地震にも負けない石川県志賀町の大自然を紹介する。

石川県志賀町にある約29kmの海岸線は「能登金剛」と呼ばれ、能登半島屈指の景勝地となっている。その中心に位置するのは日本海の荒波によって作りあげられた天然の洞窟「巌門」だ。能登金剛ではこうした能登の美しい自然を遊覧船に乗って満喫することができる。

ここで遊覧船を運営している木谷茂之さん。「何とか夏休みに間に合ったという感じではあります」。2024年元日の能登半島地震で震度7を観測した志賀町。津波で3隻ある遊覧船のうち2隻が被害を受けた。

クラウドファンディングなどの支援でなんとか船の修理が完了し、7月13日から通常運航を再開した。遊覧船に乗った家族連れは「すごく景色がきれいでした」「ママが水飛んで顔に当たったって言ってた」と満足な様子だった。

木谷さんは「ここ志賀町は復興の方はだいぶ進んできてはいると思いますので、ぜひ私たちに会いに来ていろいろとお話できればなと思います」と話す。遊覧船乗り場へと案内してもらった。近づいてみると海が透き通っているのがよく分かる。

遊覧船に乗っていよいよ出発だ。船の上で感じる風は解放感があって心地がいい。木谷さんは「体感5℃くらい低いですよね」と話す。遊覧船はコースで一番の見どころ、巌門へ。遊覧船の大きな魅力の一つが様々な岩を見れることだ。

地震の跡について木谷さんは「洞窟のちょっと上のところ崩れた跡はあるんですが、全部崩れたとかってこともないので」と話し、遊覧船のコースは問題なく楽しめることを教えてくれた。遊覧船は定員が46人。能登金剛の自然を満喫できるコースを約20分かけて周遊する。

コースを走っていると遊覧船と並走するようにカモメの群れが飛んでいた。運が良ければイルカと出会えることもあるそうだ。海の魅力を全身で楽しめるのが遊覧船の魅力だ。

さらに遊覧船の案内所では、暑い日にぴったりのひんやりグルメも。「海の塩ソフト」は能登名産の塩を使った季節限定のソフトクリームだ。涼を感じつつ能登の塩のまろやかな甘みが感じられる。

石川県では2024年9月から11月にかけて復興応援ツアーを開催する予定で、旅先にはこの能登金剛遊覧船も含まれている。木谷さんは「能登を忘れてほしくないですね」と話していた。この暑い夏、地震に負けない能登の大自然を満喫してみてはいかがだろうか。

(石川テレビ)