[山口県]周南市文化会館大規模改修へ 28年度中リニューアルオープン目指す

AI要約

周南市は、老朽化に伴い同市徳山の市文化会館を大規模改修することになった。改修工事を経て2028年度中のリニューアルオープンを目指す。

市文化会館は1800人を収容できる大ホールを備え、昨年度の利用者は約14万2千人だった。施設の調査を行った結果、大規模地震の際に落下する恐れがある部分が見つかり、改修が必要とされた。

大規模改修では、天井の改修やアスベストの撤去、非常用設備の更新などが予定され、総事業費は約63億円。改修工事は2026年度から行われ、改修期間中は全館休館となる。

[山口県]周南市文化会館大規模改修へ 28年度中リニューアルオープン目指す

 周南市は、老朽化に伴い同市徳山の市文化会館を大規模改修することになった。市のシンボル的施設の長寿命化を図るためで、改修工事を経て2028年度中のリニューアルオープンを目指す。8日の市議会全員協議会で示した。

 市文化振興課によると、市文化会館は1982年に完工。1800人を収容できる大ホールをはじめ、練習室や展示室などを備え、床面積は約1万1千平方メートル。新型コロナウイルス感染拡大前の2018年までは年間約30万人が利用していた。昨年度の利用者は約14万2千人だった。

 築40年以上が経過し、市は昨年、施設の調査を実施。大ホールとロビーのつり天井は大規模地震の際に落下する恐れがあり、早期の改修が必要とされ、外壁タイルの浮きやひび割れ、汚水管と排水管に劣化が見られるなどの結果が出た。

 大規模改修では、大ホールとロビーの天井の改修とアスベストの撤去を実施。電気室や舞台機構と音響照明、空調、配管、外壁などの保全改修に加え、発電機やスプリンクラーなど非常用設備の更新、屋内トイレの増設と洋式化や屋外トイレの改修などを行う。総事業費は約63億円。

 9月から来年度にかけて基本設計と実施設計を策定。26年度から改修工事を始めるため、27年2月から28年10月まで全館休館となる。