統合新病院について青森市が“独自の経費比較表”を提示へ 14日の市の検討会議に示せるよう準備

AI要約

青森市が、青森県立中央病院と青森市民病院を統合して新しい病院を建設する計画について、市独自の経費比較資料を作成中であることが明らかになった。

病院の建設候補地として、「県営スケート場一帯」と「青い森セントラルパーク」が挙がっており、経費の比較を進める過程で、市は次回の会議に向けて資料を準備中である。

また、病院開業の目標が2032年10月に変更されたことや、統合新病院の建設地に関する最終的な結論が8月中に示されることが宮下知事と西市長から明らかにされた。

統合新病院について青森市が“独自の経費比較表”を提示へ 14日の市の検討会議に示せるよう準備

青森県立中央病院と青森市民病院を統合して作る新しい病院について、青森市は建設候補地として挙がっている「県営スケート場一帯」と「青い森セントラルパーク」の経費を比較した、市独自の資料を近くまとめることを明らかにしました。

これは、統合新病院について集中的に質疑を交わした青森市の議会全員協議会で、市の担当者が明らかにしました。

青森市民病院事務局 奈良英文 局長

「7月29日に開催した市の検討会議におきまして、これまでの県との確認内容や今回の検討会議の質疑などを反映した形で、市として精査した経費比較表を作成して欲しい旨の意見をいただいていますので、現在、この意見を踏まえ、市として次回の会議に向け資料の作成等、準備を進めております」

統合新病院について青森県は、7月の有識者会議で建設候補地として2か所を示し、「県営スケート場一帯」の場合、移設するスケート場の整備などを含め、約163億円、「青い森セントラルパーク」の場合、新しい駅の整備などを含めて323億円が必要になるという、『費用』や『アクセスの面』などのメリット、デメリットを並べた資料を作り説明しました。

一方、市の担当者は8日の全員協議会で、市が独自に経費を比較検討した資料を次回14日の市の検討会議に示すことができるよう準備を進めていることを明らかにしました。

また、病院を開業する時期の目標を2030年3月頃をメドとして準備を進めてきましたが、県側は建設業界の人手不足などを踏まえ、病院開業の目標を2032年10月とする新たな日程を作成し、市側に伝えたということです。

青森市 西秀記 市長

「議論は尽くす必要はあると思っています。まだ出てきていない資料があるので、そういった物も含めてしっかりと議論をしてきたいと思っています。とは言え、県の方では8月中にということで、大分急ぎたいという意思は示していますので、できる限り協力するような形で少しでも早く決めていきたいと思っています」

宮下知事と西市長は、統合新病院の建設地について8月中に結論を示すことにしています。