2013年閉店の旧そごう呉店、解体完了 JR呉駅前 複合ビル着工へ 広島県呉市

AI要約

呉駅前の旧そごう呉店の解体作業が完了し、民間の事業グループによる複合ビルの整備が始まる。

商業棟と居住棟からなるビルには飲食店や医療機関、高齢者賃貸住宅などが計画されている。

市は交通ターミナルと一体となったオープンを目指し、駅前エリアの活性化を図る。

2013年閉店の旧そごう呉店、解体完了 JR呉駅前 複合ビル着工へ 広島県呉市

 広島県呉市のJR呉駅前の旧そごう呉店の解体作業が7月末で完了した。開発を担う民間の事業グループが近く、7階建ての商業棟と20階建ての居住棟からなる複合ビルの整備を始める。国の整備する交通ターミナルと合わせ、市が、にぎわい創出や回遊性の向上につながるまちづくりの起点と位置付ける事業が、目に見えて進み始める。

 そごう呉店(敷地面積約5650平方メートル)は2013年に閉店。市が20年に土地と建物を約4億2200万円で購入し、23年、五洋建設などでつくるグループ「くれみらい」の特定目的会社に約5億900万円で売却する契約を結んだ。同年4月に鉄筋8階建て(地下1階)の建物の解体が始まり、長い間、高いフェンスで囲われていたが、先月31日に終わった。

 市呉駅周辺事業推進室によると、交通ターミナルのデッキと接続する商業棟は2~4階に飲食や物販の店舗が入る。5、6階は市の子育て支援センターや医療機関、フィットネス施設を配置。屋上にはフットサルなどのできる多目的コートを設ける計画という。

 また、居住棟の2、3階の30戸は高齢者賃貸用とし、4階以上の154戸を分譲する予定で、まちなか居住の機能を高める。市は交通ターミナルの完成と合わせたオープンを目指しており、時期についてはこれまで27年度以降と説明している。同室は「駅前エリアを、生活の利便性を高める開発が連鎖的に進む起点にしたい」としている。