浜松町駅のシンボル「世界貿易センタービルディング」建て替えプロジェクトで街はどう変わる?

AI要約

2027年に一部開業を迎えるWTCビルの建替えプロジェクトについての概要

JR浜松町駅周辺の再開発計画による多様な機能整備と交通アクセシビリティ向上の取り組み

建築デザインや交通施設の整備を通じて、浜松町エリアの魅力向上と未来像の提案

浜松町駅のシンボル「世界貿易センタービルディング」建て替えプロジェクトで街はどう変わる?

「世界貿易センタービルディング」(以下、WTCビル)を中心に進められている「世界貿易センタービルディング本館・ターミナル」は、初代WTCビルの建替えプロジェクトとして、2027年に一部開業を迎え、以降順次開業する予定だ。

「世界貿易センタービルディング 構想発表会」にて、WTCビルの2027年の一部開業の概要と浜松町エリア一帯を含む構想が発表された。

現在、JR浜松町駅西口エリアではWTCビルの建替えだけではなく様々な開発が行われており、WTCビルを中心としたA街区と、B街区、C地区にわたり約18 万m2のオフィス、ホテル、商業施設、カンファレンス、医療施設、観光プレ体験施設、住宅、芸術センターといった多様な機能が整備される。

JR浜松町駅を挟んで反対側には旧芝離宮恩賜庭園があり、開発に際しては旧芝離宮恩賜庭園との関係性を重視し、庭園と対をなすような設計に。

本館7Fのオフィスロビーでは人々の視線を庭園へと誘導するような形状デザインを意識し、庭園からオフィスロビーを見上げたときは、庭園の緑のつながりを感じられるようなデザインになっている。

本再開発での大きなポイントが駅直結のビルの建替え。浜松町駅は3駅5路線の鉄道、バス・タクシーなど、建替え前から様々な交通機関が乗り入れる交通の要衝地で、羽田空港からモノレールの快速なら18分、東京駅へはJRで約10分と、浜松町は陸海空の交通の結節点となっている。

本再開発では3駅5路線をつなぐ「ステーションコア」と呼ばれる吹き抜け空間を整備することにより、相互の交通機関アクセス性が大幅に向上。

ステーションコアから3階でJR線とモノレール線、1階でタクシー乗り場、バスターミナル、地下階で地下鉄、駐車場を繋ぎ、様々な交通機関をスムーズに乗り換えられる、わかりやすい空間構成であると同時に、歩行者の憩いの空間も創出する。

モノレール浜松町駅は本再開発に合わせ建替え工事を実施、JR浜松町駅は線路を跨ぎ東西をつなぐ自由通路の整備に合わせ、北口の改良工事を実施し自由通路に面した位置へ改札を変更する。これにより、周辺エリアとのフラットなアクセスが可能となる。

「今回の開発の一番のポイントが、すべてがフラットに接続されていくということ。3階にはモノレールやJRの中央改札が設置され、中央改札を出ると中央広場があります。

中央広場は、浜松町の中心となるような広場と位置付けています。中央広場を介して各交通施設へのアクセス、B街区、C地区といった他区域へのアクセスを可能にします。

北口改札からは、大門通り、竹芝方面へ、南口改札からは芝浦方面へのフラットなアクセスを実現していきます」(株式会社世界貿易センタービルディング 開発企画部次長 荒川和樹氏)