ハビックスが衛生用品で新ブランド「キレイネ」立ち上げ 医療・介護向けに開発

AI要約

ハビックスは、自社ブランドの衛生用品ブランド「Kireine(キレイネ)」を立ち上げ、高齢者向けの製品需要に対応することを目指す。

現場のニーズに応える素材開発力を活かし、トイレに流せるおしりふきや厚手の体拭きなどの商品ラインアップを展開している。

製品加工は協力会社で行い、今後は自社生産も視野に入れているという福村大介社長の意気込みが感じられる。

ハビックスが衛生用品で新ブランド「キレイネ」立ち上げ 医療・介護向けに開発

 ハビックスは、紙や不織布を使った医療・介護向けの衛生用品ブランド「Kireine(キレイネ)」を立ち上げた。自社ブランドの衛生用品は初めて。高齢者向けの製品需要が高まると見込み、現場のニーズに応える素材開発力を強みにして、商品ラインアップを充実させる。

 素材メーカーから衛生用品メーカーへと事業の幅を広げる施策の一環。一口に高齢者と言っても幅広いニーズがあるとみて、医療・介護の現場で働くスタッフや利用者らの声に応え切れていないところを自社商品でカバーし、販路開拓につなげたい考え。

 自社商品は4月から展開を始めた。第1弾は「トイレに流せる超厚手おしりふき」。便座の除菌シートとして供給する自社素材の技術を生かし、トイレットペーパーより早く解ける水解性と拭き心地にこだわった。介護施設ではトイレに流せることをうたった市販品によるトイレ詰まりがよく起こり、下水処理場ではシート形状のまま残る課題の解決を後押しする。第2弾としては保温性と保湿性に優れた厚手の不織布の体拭きを販売する予定。各施設に営業提案し、商品の特徴をアピールしていく。

 製品加工は協力会社で行っており、安定した需要が見込まれれば自社生産への展開を視野に入れる。福村大介社長は「新しい業界なので勉強ばかりだが、まずは商品群になるようにラインアップを広げたい」と意気込む。