国スポ奈良県準備委、基本構想策定時期を延長 在り方議論の行方待つ

AI要約

第85回国民スポーツ大会、第30回全国障害者スポーツ大会の奈良県開催の内々定が確認された。

基本構想の策定時期が1年延長され、来年8月に変更されることが決定された。

18競技の会場地が公表され、58%が選定済みとなった。

 2031年の奈良県開催が内々定している第85回国民スポーツ大会、第30回全国障害者スポーツ大会の県準備委員会の第4回総会が7日、奈良市三条本町のホテル日航奈良で開かれた。国レベルで大会開催の在り方を見直す流れとなっていることから、基本構想の策定時期を1年延長し、来年8月に変更することを確認した。

 基本構想は当初、今年8月の策定を目指していたが、都道府県の持ち回り開催は人的、財政的負担が大きいとして、3巡目以降の同大会の在り方を見直す動きが加速。日本スポーツ協会は有識者会議を設置し、本年度内に方針をとりまとめることとしている。

 一方、県を含む2巡目後半の7県は、見直し内容を2巡目の大会でも弾力的に運用できるよう要望していることから、議論の行方を待った上で基本構想の策定するため、策定時期を変更することとした。

 また、会場地の第2次選定案では水泳(大和郡山市)、ラグビーフットボール(天理市、御所市)、スポーツクライミング(香芝市)など18競技(会場地の一部としての選定も含む)の開催市町村を公表。1次、2次を合わせると38競技のうち、15競技(39%)ですべての会場地が決まった。一部が決まっている分も含めた試合場(面)数では58%が選定済みとなった。