外国人はなぜ大都市圏を選ぶのか…「人柄が良い」も大事だけど、選ばれる地域になるための最重要ポイントは、そこじゃない 専門家が行政職員らにアドバイス

AI要約

鹿児島県が外国人材受入活躍推進会議を開催し、2027年に創設される「育成就労制度」に向けた課題などを報告。

行政書士の佐藤広明氏が賃金面でのPRの重要性を強調。

育成就労制度の導入や外国人材の安定確保に向けた具体策を検討する会議が開催された。

外国人はなぜ大都市圏を選ぶのか…「人柄が良い」も大事だけど、選ばれる地域になるための最重要ポイントは、そこじゃない 専門家が行政職員らにアドバイス

 鹿児島県は6日、かごしま外国人材受入活躍推進会議を鹿児島市で開き、2027年に創設される「育成就労制度」に向けた課題などを報告した。行政書士の佐藤広明氏が講演し、「人材定着には賃金面でのPRも必要不可欠」とアドバイスした。

 佐藤氏は「外国人材から選ばれる鹿児島になるために」と題し講演。人材の半数が最低賃金の高い東京や大阪などの5都市に集中している現状を説明し、「人柄の良さなどの地域性も大事だが、その前に賃金面にひかれないと選ばれることは少ない」と述べた。

 育成就労は、技能実習に代わる外国人材受け入れの新制度。県は現在の受入活躍推進戦略に「外国人材の安定的な確保」「共生社会の実現に向けた相互理解の促進」などを新たに盛り込む骨子案を説明。本年度中に改訂することも確認した。

 会議には県内の監理団体や自治体の関係者約60人が参加した。