「次の世代が憧れるような『ねぶた師』に…」最優秀制作者賞の北村麻子さん ねぶた大賞「あおもり市民ねぶた実行委員会」に決定

AI要約

北村麻子さんが青森ねぶた祭で「ねぶた大賞」を受賞し、次の世代に憧れるねぶた師としての決意を語った。

北村さんの大型ねぶた「鬼子母神」には、戦争犠牲者の子どもたちへの願いが込められており、感動を呼んだ。

2024年の青森ねぶた祭では、JRやNTTなどが賞を受賞し、フィナーレは海上運行で迎える。

「次の世代が憧れるような『ねぶた師』に…」最優秀制作者賞の北村麻子さん ねぶた大賞「あおもり市民ねぶた実行委員会」に決定

青森ねぶた祭は5日夜、各賞の審査が行われ、最高賞となる「ねぶた大賞」には「あおもり市民ねぶた実行委員会」が選ばれました。

大型ねぶたを製作した北村麻子さんは、喜びとともに「次の世代が憧れるねぶた師」になると決意をあらたにしました。

審査結果の発表の様子

「市民ねぶた!」

5日の午後10時過ぎ、「ねぶた大賞」の受賞の一報に「あおもり市民ねぶた実行委員会」のねぶた小屋は歓喜に包まれました。輪の中心で喜ぶ北村麻子さんは、最優秀制作者賞に選ばれました。

北村麻子さん

「この1年間本当に長かった。支えてくれた皆さん、私のことを信じてついてきてくれたスタッフのみんなに本当に感謝します。本当にありがとうございました」

北村さんは、六代目ねぶた名人の隆さんを父に持ち、史上初の女性ねぶた師としてデビュー。2017年には「紅葉狩」で、最優秀制作者賞とねぶた大賞を受賞しました。

今回は、その年以来のダブル受賞となりました。

大型ねぶた「鬼子母神」には、強い思いが込められています。

北村麻子さん

「戦争でたくさんの子どもたちが犠牲になっている世の中なので、その子たちが安心して生活できるような世の中になってほしいという願いを込めたので、それをねぶたとして落とし込んで荒々しい鬼の中に神々しいお釈迦様を表現して自分の願いが届いたのかな」

一夜明けた6日の表彰式、7代目ねぶた名人の竹浪比呂央さんなどが見守る中で、あらためて今後の決意を語りました。

北村麻子さん

「私たちは、自分たちの師匠に憧れて『ねぶた師』を志した世代だと思う。次は私たちが次の世代が憧れるような、自分たちも『ねぶた師』になりたいという風な子たちが1人でも多く増えるようにしてねぶた祭りを今後もずっと続くようにやっていきたい」

2024年の青森ねぶた祭知事賞には「JRねぶた実行プロジェクト」、市長賞には「NTTグループねぶた」がそれぞれ受賞しました。青森ねぶた祭は7日に海上運行でフィナーレを迎えます。