有料席設置でごみ減少? 松江水郷祭 花火大会 「昔は翌日にもっとあった」レジャーシートの放置、ほぼ見当たらず

AI要約

松江水郷祭花火大会が有料観覧席の設置により、終了後のごみが減少したことが報告された。

有料席でレジャーシートの放置がなくなり、清掃スタッフの作業量が減った。

来年度の大会に向けて、有料席や持ち帰りの促進などの対策を検討する考え。

 3、4の両日に開かれた松江水郷祭花火大会。従来、終了後の宍道湖畔の景観を損ねていたごみが減った。指定席で場所取りが不要な有料観覧席の設置により、場所取りに使われていたレジャーシートの放置がなくなったことなどが理由とみられる。

 花火大会を終えた5日朝の宍道湖畔。有料観覧席となった一帯に、ごみはほとんど見当たらなかった。白潟公園(松江市魚町)付近で清掃業務に当たったシルバー人材センターのスタッフ女性(73)は「昔は翌日にもっとあった。今日もそうかと思ったけど…」と驚いた様子で話した。

 今回は2日間で約2万3千席を宍道湖周辺の3エリアに分けて設置した。4、5の両日、午前6時から有料席付近を15~20人でボランティア清掃した松江青年会議所によると、ごみの回収量は以前と比べて減少した。

 同会議所松江だんだん委員会の山田拓弥委員長(35)は「レジャーシートの放置がなくなり、有料席による削減効果はあったと思う」と強調する。

 主催する松江水郷祭推進会議を構成する松江市は、ごみの量について明確な比較ができないとしつつ、有料席の導入や持ち帰りの呼びかけで一定程度減った可能性があるとみる。市観光振興課の大島恵美課長は「今回の回収量や関係者の意見を踏まえ、来年度の体制を考えたい」と話した。

 有料席は昨年に2万6千席(2日間)、今年に2万3千席(同)を設けた。