ふるさと納税 群馬県内は111億円 3年連続で過去最高更新

AI要約

昨年度のふるさと納税の寄付額が過去最高を更新し、群馬県と35市町村で111億円余を達成。

寄付額は主に返礼品の充実や節約志向によって増加し、町内の工場で生産されたビールが最も多い。

県への寄付も増加傾向で、県内一部の市町村では赤字となる問題も浮上。

ふるさと納税 群馬県内は111億円 3年連続で過去最高更新

総務省は昨年度のふるさと納税の寄付額を発表し、群馬県と35市町村をあわせた総額は111億円あまりとなり、過去最高を更新したことが分かりました。

発表によりますと、県内の受け入れ額の総額は111億4800万円で、前の年から10億800万円、率にして9.9%増加し、3年連続で過去最高を更新しました。返礼品の充実により物価高騰の中、節約志向で利用が伸びたと、総務省では分析しています。

寄付額が最も多かったのは、町内の工場で生産されたビールが人気の千代田町で30億5000万円あまり、次いで温泉街で使える金券を返礼品にした草津町が約9億4000万円、電化製品や野菜などが人気の昭和村が約8億円などでした。

また、県に対する寄付も前の年から3.7倍の約2億6800万円となり、県では、仲介サイトの数を1業者から3業者に増やしたことが要因と分析しています。山本知事も2日の定例会見で「制度を活用して県としても官民共創の事業を進めていきたい」と述べました。

一方、横浜市など大都市を中心に住民税の減収が問題となっていますが、県内でも前橋市や高崎市などは、寄付額から経費と住民税減収分を差し引いた実質的な収支で赤字となっています。