騎馬打毬、勇壮に 八戸三社大祭「中日」

AI要約

八戸市の長者山新羅神社で行われた加賀美流騎馬打毬の伝統的な武技披露に多くの観衆が集まり、熱気溢れる戦いを楽しんだ。

八戸騎馬打毬会によって保存、継承されている騎馬打毬は、新型コロナウイルスの影響で今年は3騎同士で行われ、迫力満点の戦いが繰り広げられた。

快晴の中で行われた騎馬打毬には多くの観衆が魅了され、熱戦の中で熱気に包まれた。

騎馬打毬、勇壮に 八戸三社大祭「中日」

 八戸三社大祭中日の2日、八戸市の長者山新羅神社で、青森県無形民俗文化財の加賀美流騎馬打毬(だきゅう)が行われた。在来馬を操る騎手が毬杖(まりづえ)を巧みに使い、伝統の武技を披露。会場の「桜の馬場」には多くの観衆が詰めかけ、目前で繰り広げられる戦いに大きな声援と拍手を送った。

 長者山での騎馬打毬の開催は八戸藩主8代南部信真の時代、1827年に奉納したのが始まりとされる。現在は八戸騎馬打毬会(山内正孝会長)が保存、継承に尽力。本来は紅白4騎同士で戦うが、新型コロナウイルス禍に中断した影響で馬の確保が難しいため、今年は昨年に続いて3騎同士とした。

 会場では6騎が入り乱れ、かけ声と共に門へ向かって毬を投げる様子は迫力満点。合間には徒歩で行う「徒(かち)打毬」も行われて盛り上がった。

 この日は東北地方の梅雨明けが発表され、八戸も快晴に。最高気温は30・9度まで上がり、観衆は額の汗を拭いながら熱戦に見入っていた。