琉球時代の名品が復刻「黒漆雲龍螺鈿椀」

AI要約

沖縄県内の漆芸作家たちが復刻に向けて制作していた琉球王朝時代の名品「黒漆雲龍螺鈿椀」。県内で活動する3人の漆芸作家が県庁で復刻作品の完成を報告。

りゅうぎん琉球漆芸技術伝承支援事業による制作で、螺鈿細工を用いて夜光貝を椀に施された高度な技法。

玉城知事は若手漆芸作家たちを激励し、9月8日まで浦添市美術館での展示が行われる。

琉球時代の名品が復刻「黒漆雲龍螺鈿椀」

沖縄県内の漆芸作家たちが復刻に向けて制作していた琉球王朝時代の名品「黒漆雲龍螺鈿椀(くろうるしうんりゅうらでんわん)」。その完成を玉城知事に報告しました。

これは沖縄の伝統工芸である琉球漆芸の技術継承と産業振興を支援する「りゅうぎん琉球漆芸技術伝承支援事業」の一環で行われているもので、先月26日、県内で活動する3人の漆芸作家が県庁で復刻作品の完成を報告しました。

復刻した作品は、県の有形文化財にも指定されている「黒漆雲龍螺鈿椀」で、螺鈿細工を用いて夜光貝を椀の曲面に貼り付ける高度な技法が施されています。

制作部長・嘉数翔さん

「螺鈿の精緻な技法を学ばせていただいているので、その技術だけではなくて美意識とか精神性みたいなものを過去から学んで今の自分たちに何が作れるか再考しながら作っていけるところで展開もできるし学びがある」

玉城知事は「若い人たちが過去から学び技術を身に着けながら作品に新たな息吹が生まれることを期待している」と述べ、次世代を担う若手漆芸作家たちを激励しました。

完成した「黒漆雲龍螺鈿椀」は、浦添市美術館で9月8日まで展示されています。