30万円のバッグ購入から“高級ブランド”にはまり、1日で180万円の買物も…約6700万円の着服で懲戒解雇⇒3100万円分の窃盗で起訴、JA大樹町・元職員の28歳の女「高齢の組合員なら、定期預金の解約に気づかないだろう」

AI要約

元JA職員が組合員らの定期貯金口座を解約し3100万円を盗み、約991万円を認める

発覚は窓口の問い合わせから始まり、検察は被告の動機などを指摘

初公判では被告が涙ながらに起訴内容を認め、残りの約2180万円での公判が9月に予定されている

30万円のバッグ購入から“高級ブランド”にはまり、1日で180万円の買物も…約6700万円の着服で懲戒解雇⇒3100万円分の窃盗で起訴、JA大樹町・元職員の28歳の女「高齢の組合員なら、定期預金の解約に気づかないだろう」

 去年5月から今年2月にかけ、勤務先だったJA大樹町で、組合員らの定期貯金口座を勝手に解約するなどし、合わせて3100万円余りを盗んだ罪に問われている28歳の元職員の女の裁判…2日午前、約991万円分の公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。

 起訴状などによりますと、JA大樹町の元職員、仲澤明穂(なかざわ・あきほ)被告28歳は、去年5月から今年2月にかけ、JA大樹町の組合員らの定期貯金口座を勝手に解約するなどし、合わせて3100万円余りを盗んだ罪に問われています。

 このうち、今年1月12日と2月15日、合わせて約991万円を盗んだ罪の初公判が2日午前、開かれ、仲澤被告は「間違いありません」と述べて、起訴内容を認めました。

 発覚は2月末、窓口を訪れた客から「自分の口座が消えている」という問い合わせがあり、内部で調べたところ、20数人の顧客の40件以上の口座で被害が確認されました。

 被害総額は、約6700万円に上り、懲戒解雇された仲澤被告は当初「自宅に置いておくのが怖くなり、ごみステーションに捨てた」などと話し、自宅にあった199万円だけ返却していました。

 その後、窃盗の疑いで逮捕、起訴されて迎えた初公判で、検察は動機などについて、下記のように指摘しています。

■検察の冒頭陳述などで指摘

・2018年、JA大樹町に就職し、貯金に関わる業務

・2021年、旅行で訪れた札幌市で、30万円のブランド品のバッグ購入

・その後、ブランド品の購入のため、消費者金融から借り入れ

・返済に苦慮

・交際相手にも、ブランド品のバッグや時計を購入して贈る

・2023年、JR札幌駅に隣接する百貨店では、180万円もの買物

・高齢の組合員なら定期貯金の解約に気づかないだろと考え、犯行に及ぶ

 検察の指摘の途中、下を向き、すすり泣く様子も見せた仲澤被告…弁護人も「控訴事実に争いはありません」と述べ、初公判は終了し、9月13日の次回、残る約2180万円分の起訴内容をめぐる公判が開かれます。

 今のところ罪に問われてるのは、懲戒解雇時に公表された被害総額、約6700万円の半分以下ですが、今後、どこまで全容が解明され、罪に問われるのでしょうか。