水巻町強盗殺人事件 被害者の妹に無期懲役判決 福岡地裁小倉支部
福岡県水巻町で姉を殺害し通帳などを奪った罪に問われた妹に無期懲役の判決が言い渡された。
被告は姉を殺害し通帳を奪った疑いがあるが、殺害を否定している。
検察は残虐な犯行として無期懲役を求刑し、裁判で被告に有罪判決が下された。
去年6月、福岡県水巻町で姉を殺害し通帳などを奪ったなどの罪に問われている妹に対し、8月1日、福岡地裁小倉支部は無期懲役の判決を言い渡しました。
強盗殺人などの罪に問われているのは住居不定・無職の辻和美被告(52)です。
起訴状などによりますと、辻被告は去年6月、知人の岡村恵美被告(47)と共謀し、水巻町の町営住宅で姉の辻つぐみさん(当時52)に催涙スプレーなどをかけたあと首を絞めて殺害し、通帳3冊を奪ったなどとされています。
これまでの裁判で、辻和美被告は通帳を奪ったことは認めたものの、殺害については否定を続けてきました。
これに対し検察側は、首を絞めるのに使ったポリ袋に辻和美被告の指紋が残っていることなどから「辻和美被告が殺害の犯人だと推認できる」などと指摘し、「何の落ち度もない被害者を一方的に暴行し、卑劣で残虐な犯行」として無期懲役を求刑していました。
1日の判決公判で、福岡地裁小倉支部は辻和美被告に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。