神戸徳洲会病院の患者死亡問題 被害弁護団が医療事故の「調査報告書」に対する見解示す/兵庫県

AI要約

神戸徳洲会病院で、患者が適切な治療を受けられずに相次いで死亡する問題が発生している。

被害弁護団が2023年1月の医療事故調査報告書に疑問を呈し、真相究明を求めている。

弁護団は病院に引き続き説明を求めるとともに、医療事故調査・支援センターの調査実施を求めている。

神戸徳洲会病院の患者死亡問題 被害弁護団が医療事故の「調査報告書」に対する見解示す/兵庫県

神戸徳洲会病院で、患者が適切な治療を受けられずに相次いで死亡するなどした問題を巡り、被害弁護団が7月31日に会見を開き、2023年1月に起きた医療事故の調査報告書に対する見解を示しました。

神戸徳洲会病院を巡っては2023年、カテーテル治療や検査後に複数の患者が死亡するなど、医療安全体制を巡る問題が相次いで発覚。

遺族や患者を支援するとともに、真相究明のための調査などを行う、弁護団が2023年8月に結成されています。

弁護団は7月31日に兵庫県の神戸市内で開いた会見で、2023年1月、カテーテル治療の4時間後に70代の男性が死亡した医療事故について、病院側から調査報告書を受け取り、説明を受けたことを明らかにしました。

報告書で男性の死因は「心筋梗塞の合併症としての心破裂」とされていましたが、弁護団は心破裂が生じた時期と死亡の経緯が特定されていないなどと指摘。

また、救急搬送されてから死亡にいたるまでの経過観察とカルテの記載も不十分な点を疑問視しています。

報告書では普段から医師の威圧的な態度から看護師が恐怖心を感じるなど、コミュニケーション不足も見られ、適切な処置ができていなかったとされていますが、弁護団は十分な調査がなされたとは思えず、さらに詳細な説明を求めるとしています。

弁護団は今後病院に対して引き続き説明を求めていくとともに、医療事故調査・支援センターの調査の実施も求めていく方針です。