犯人の髪形や目の大きさは? 目撃証言頼りに似顔絵作成 神奈川県警が研修会

AI要約

横浜市中区の県警本部で捜査用似顔絵の研修会が開催され、59人が参加。

似顔絵は目撃証言を基に作成され、県警が効果的に活用している。

研修会では似顔絵捜査員の技術向上を図り、完成した似顔絵には聞き取り方による違いが見られた。

犯人の髪形や目の大きさは? 目撃証言頼りに似顔絵作成 神奈川県警が研修会

 事件解決の手掛かりとなる「捜査用似顔絵」の研修会が30日、横浜市中区の県警本部であった。鑑識課や各署から59人が参加し、聞き取った目撃証言を頼りにそれぞれが特徴をつかんだ似顔絵を描いた。

 似顔絵は犯人の足取りを追う際、目撃者の証言を基に作成しており、県警は技術を身に付けた職員93人を「似顔絵捜査員」に任命して捜査に生かしている。同課によると、県警は昨年1年間に全国最多の2125枚を作成。うち61枚が犯人特定に結び付くなどの効果を上げたという。

 競技会は2人一組で実施。1人がサンプル写真を基に人物の第一印象や特徴を説明し、もう1人が「髪形や髪色は」「目の大きさは」などと聞き出しながら鉛筆を走らせ、「もっと目が細い」などと指摘を受けると微調整も加えられた。完成した似顔絵は伝え方や聞き取り方によって表情や目元に違いが見られた。

 同課の島田七瀬主事(25)は「聞いた情報を基にして絵にするのは難しい。防犯カメラも普及しているが、犯人の特徴を引き出せるのは似顔絵の利点。今後も技術を磨いていきたい」と話した。