グリーンエナジーの木質バイオマス発電所完成、電力の地産地消を推進【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市高畑の小野田・楠企業団地内にある木質バイオマス発電所が完成し、29日に開所式が行われた。

同発電所は主に未利用森林資源を利用し、一般家庭4000~4500世帯分の電力供給が可能で、地域の活性化にも貢献する。

開所式では内木代表取締役が地域の活性化に意欲を持ち、稼働率90%の好調なスタートを報告した。

グリーンエナジーの木質バイオマス発電所完成、電力の地産地消を推進【山陽小野田】

 山陽小野田市高畑の小野田・楠企業団地内にある山陽小野田グリーンエナジー(内木博信代表取締役)の木質バイオマス発電所が完成し、29日に開所式が行われた。関係者35人が出席して、脱炭素社会の実現と地域産業の活性化を目指した発電事業の門出を祝った。

 

 同社は建設・開発事業などを手掛ける西松建設(細川雅一社長、本社東京都)の子会社で、2022年4月に設立された。企業団地に進出し、昨年6月から発電所の建設を進めていた。「山陽小野田グリーンエナジー発電所」は、1日から営業運転を開始しており、現在は市内、宇部市からパートを含む10人が勤務している。

 

 同発電所は、主に県内から集めた間伐材などの未利用森林資源を木質チップにして燃料とし、蒸気ボイラー・タービン式で発電する。出力は1990㌔㍗で、一般家庭4000~4500世帯分の電力供給が可能。稼働期間は20年で、固定価格買い取り制度により、その間は中国電力ネットワークへ売電する。電力の地産地消に資する設備として、環境負荷低減や循環型社会への貢献だけでなく、地域の活性化など地域創生への効果も期待される。

 

 開所式では、神事後に見学会も行われた。発電所の所長も務める内木代表取締役は「約1カ月間の稼働率は90%と好調な滑り出し。地域の林業、産業全体の活性化を中長期的に進めていけたら」と意気込みを示した。